『みど*リンク』アクション

澄みきった秋晴れの下、鶴見川(谷本川)沿いに桜並木を作っている「桜を愛する会」を支援するための「みど*リンク」アクションが開催されました。参加したのは、オレンジ色のジャンパーがまぶしい同会のメンバーと当社社員。昨年の台風によって倒れたり、枯れてしまった桜の代わりに、鶴見川に新たな苗木を植えることが今回の活動の目的です。

当日は「みど*リンク認定証」の授与式からスタート。川岸に移動したら、午前中に掘っておいた穴に苗木を埋め、参加メンバーが順々にスコップで土をかぶせます。続いて細い苗木を支えるために竹の支柱を周りに設置、木が傷まないように棕櫚(しゅろ)縄で苗木をくくりつけたら完了です。

急斜面の土手に注意を払いながらの作業でしたが、熱心な皆さんのがんばりもあって、作業は見る見るうちに終了。若々しい桜の苗木たちが、鶴見川の桜並木に新たに加わりました。

田園都市線の車窓からも眺めることができるこの桜並木。今回植えた桜も早ければ来春には花をつけ、電車を利用する方々や、川沿いを散歩するみなさんの目を楽しませてくれることでしょう。

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殺風景だった鶴見川に「桜を植えよう」と有志たちによる活動が始まったのが平成14年。「桜を愛する会」の活動も今年でもう10年を迎えました。その節目の年に、こういったイベントができたことを嬉しく思っています。

私たちが植えているのは、虫がつきにくい「センダイヤ」という山桜の一種です。この川岸にすむ虫や花などに影響がでないよう、消毒をしなくて済むものを選びました。

そしてもうひとつ、この種を選んだ理由があります。実はこのセンダイヤは100年以上の寿命があるのです。今皆でがんばっておくと、やがて100年経ったときに、孫やその子どもたちが「これはおじいちゃん、おばあちゃんが植えた桜なんだよ」と言ってくれるかもしれません。また、田園都市線や道路を走る車の車窓から、みなさんがこの桜を見て安らぎを得てくれるかもしれません。そんなことを夢見ながら、これからも皆で続けていこうと思います。

前日の雨に気を揉みましたが、当日はすっかり晴れ、楽しみながら活動できました。参加してくださった方々や東急電鉄のみなさま、本日はどうもありがとうございました。

桜を愛する会会長 石原博