『みど*リンク』アクション

風にそよぐ木々の緑がまぶしい季節。大型連休明けの5月9日、日吉駅の西側にある松の川緑道において、『みど*リンク』アクションが開催されました。今回の支援グループは、松の川緑道の貴重な植物や生物の維持・保全に携わる「松の川遊歩道(緑道)の会」です。同会では、チョウのキアゲハが好む植物を街に増やしたり、水辺の生物が生息するためのビオトープ(生物の生息空間)の整備を行ったりしています。

本日の活動は、「松の川遊歩道(緑道)の会」の方々が定期的に開催している松の川緑道の道歩きです。同会のメンバーのほか、同じく日吉で雑木林や水辺の再生に取り組む「慶應義塾大学・日吉丸の会」のみなさんなど、多数の関係者が集まりました。
※ 2014年度支援グループ「慶應義塾大学・日吉丸の会」

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日吉の2グループがつくったビブス。     日吉の商店街を歩くみなさん。楽しそう!
チョウが「松の川遊歩道(緑道)の会」、
日吉キャンパスのかたちをしたキャラクターが
「慶應義塾大学・日吉丸の会」です

さっそく日吉駅改札前を出発。駅前の商店街を抜け、住宅地を少し歩くと、松の川緑道の入り口に到着します。この緑道は、かつて多くの水生動物が生息した「松の川」の埋め立て跡地です。今でも所々に水が湧き、この湧き水を利用して小川もつくられています。また緑道には松の川が流れていたころに自生していた植物なども植えられ、豊かな自然を身近に感じることができます。

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途中で見つけた植物の名前をメモする     ザリガニを発見!
参加者もたくさん

緑道を散策しながらユスラウメの実やスイカズラの花を観察したり、落ちているクルミの実を発見したり。その都度、「松の川遊歩道(緑道)の会」や「慶應義塾大学・日吉丸の会」の方々が解説をしてくださり、さまざまな“みどり”に出会う楽しい道歩きとなりました。

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ユスラウメの実は青く、味はまだこれからと  白い可憐な花が咲くエゴノキ
いったところでした

ゴールは「鳥の広場」。到着後に、慶應義塾大学・日吉キャンパスから持ってきたクサギを植樹しました。「松の川遊歩道(緑道)の会」の代表・田辺さん、日吉地区連合町内会 薄井会長のあいさつに続き、『みど*リンク』アクション認定証の授与式を実施。最後に、全員で記念撮影をして本日の活動は終了です。少し汗をかきながらの道歩きとなりましたが、緑道の豊かな自然に触れることができた意義深い体験となりました。

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新緑の季節の、気持ちのいい道歩きに  「鳥の広場」で、クサギを植樹するみなさん

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長~いアルペンホルンで、授与式の    田辺代表のあいさつ。後ろにあるのは、
ファンファーレを演奏してくれました!  夫で彫刻家の故・田辺光彰氏の作品
                    「BIRD-野生動物『日吉』」

松の川遊歩道(緑道)の会代表 田辺美紗代さんのコメント

私たちの会は、30年ほど前に、松の川緑道に自生の野生植物を増やし、その中に棲む小動物を保護して、生物多様性を保全するという理念をかかげ結成しました。活動当初はなかなか理解されませんでしたが、地道に活動を続けてきたことにより、今では地域の方々に「(この緑道は)貴重な道ですね」「宝ものですね」と喜んでいただけるようになりました。

東急電鉄のご支援を受け、今後は、ビオトープ(生物の生息空間)の整備に力を注ぎたいと思います。また、キアゲハが食べるパセリと人参を植えたプランターを地域に置かせてもらい、日吉をたくさんのチョウが舞う街にしようと考えています。

キアゲハがサナギから成虫になるときの美しさは言葉にできません。私たちの年代の人間でもその瞬間を見たことがある人は少ないと思います。その様子をひとりでも多くの方にご覧いただき、感動していただければと思います。本日はお忙しい中、ご参加いただき、誠にありがとうございました。

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認定証を手に記念撮影!         チョウが好むパセリと人参が植えられた
1                    プランター。
日吉の住宅地に配られます