『みど*リンク』アクション

『みど*リンク』カンファレンスとは

各グループの方々が活動を報告し合うことでつながりを深め、学びの場となることを目的とした、『みど*リンク』 カンファレンスを、年に一度開催しています。支援グループによる活動内容報告の他、環境をテーマとした講演や、各支援グループの投票による『みど*リンク』アワードの決定・表彰などを行います。
支援グループ間のコミュニケーションを深める貴重な機会となっています。

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第10回『みど*リンク』カンファレンス レポート[2023]

2023年4月15日(土)、二子玉川ライズ・リバーフロント8階の会議スペース「カタリストBA」にて、第10回『みど*リンク』カンファレンスが開催されました。

新型コロナウイルス感染防止対策のため、参加者は2022年度支援グループの代表者各2名までに絞り、それぞれの活動報告を実施。続いて、東急株式会社や東急カード株式会社の環境への取り組みについて説明しました。最後に、2022年度支援グループの中から参加者の投票で選ばれる『みど*リンク』アワードを発表。受賞したのは、30年続く公園愛護会を子育て世帯で引き継ぎ、ローメンテナンスで持続可能な花壇づくりに挑戦している「師岡みんなの花しごと(師岡打越第三公園愛護会)」の皆さんでした。

【開催日時】2023年4月15日(土)13:30~16:40
【会場】二子玉川ライズ リバーフロント8F カタリストBA

タイムスケジュール

13:30

開会 主催者挨拶

東急株式会社 プロジェクト開発事業部 沿線戦略推進グループ 関川総括課長によって、第10回『みど*リンク』カンファレンスの開会が宣言されました。

13:40

2022年度支援グループ活動報告

2022年度支援18グループが3分ずつ活動内容を報告。その内容を受け、各グループの代表者が最も優れた活動だと思うグループに投票し、『みど*リンク』アワードを決めます。

武蔵小山商店街振興組合

武蔵小山駅西口ロータリーにある2つの花壇の整備を実施。地域コミュニティ創出のため、近隣住民や子どもたちと共に植栽の植え替えや、季節の草花を使った寄せ植え作りのイベントを行いました。住民一体となった取り組みを地域内外に発信しながら、武蔵小山エリアの“グリーンブランド”の形成を目指しています。
(当日は欠席のため司会者が活動報告を代行)

日吉地区周年記念行事実行委員会

日吉台小学校の創立150周年の前年にあたる2022年度、生徒たちと花壇をリニューアルして、学習にも活用できるよう四季折々の草花を植栽しました。小学校内にあるビオトープの改修のほか、花壇の水やりに活用するため、古井戸の修復・再生も行いました。

さーくる・ガーデン・クラブ

中目黒公園にて、農薬や化学肥料を使わない花壇づくりを実施。花壇内の古くなった枕木(足場)を交換し、安全に手入れができるようにしたほか、季節ごとの花やハーブで来園者に楽しんでもらえる、憩いの空間作りに注力しました。公園の植物を使ったクラフト講座やボランティア体験の受け入れも行いました。

たまプラーザの歴史書籍出版委員会

たまプラーザに住む人・街につながりのある人に「街の中の好きな場所」を聞き、エッセイにまとめて写真を添える冊子「街のはなし」を2014年から継続的に発刊。これまで発刊した9冊・101話を一冊の書籍にまとめました。書籍作成のためのクラウドファンディングを実施したほか、撮りためた街の写真の写真展も開催しました。

師岡みんなの花しごと(師岡打越第三公園愛護会)

大倉山エリアで30年続く公園愛護会を近隣の子育て世代ファミリーで引き継ぎ、長く楽しめる、負担の少ない公園活動を維持するため、宿根草を活用したローメンテナンスな花壇づくりを実施。数種類のチューリップの球根をばらまいて植える「球根ばらまき」イベントを行うなど、ナチュラリスティックガーデン(自然風な植栽)にも挑戦しています。
(当日は欠席のため司会者が活動報告を代行)

特定非営利法人 ちいき未来

東横フラワー緑道(反町)の花や虫などの生き物や、公園の維持・整備をする人たちの活動の様子を映像化し、YouTubeで公開。公園の自然や公園活動の“見える化”を促しました。不登校の小学生に動画の撮影・編集や配信作業を担ってもらうことで、子どもたちの自己肯定感向上にも寄与しました。

一般社団法人 中目黒駅周辺地区エリアマネジメント

目黒区と使用契約を結んでいる「目黒川舟入広場」の活用にあたり、テーブルチェアを設置して、家族連れや高齢者など地域住民が散歩に来た際に休憩できるスペースを創出。キッチンカーを誘致したイベントも開催することで、中目黒駅からの回遊者の増加も促し、地域活性化につなげました。

品川区役所認定 花とみどりのボランティアチーム「チームたんぽぽ」

ゴミが散乱し、それを見た人がまたゴミを捨てる悪循環に陥っていた西小山駅前の広場の清掃活動を、2018年から開始。さらに広場の花壇管理を2020年から始めています。2022年度は、対象花壇を増やし、季節の花を植えることで、地域住民の憩いのスポットを拡大しました。

なかのぶジャズフェスティバル実行委員会

人を惹きつける音楽が自然と身近にあるまちづくりを目指し、署名なミュージシャンに加え、若手や地域のアマチュアバンドが参加する「なかのぶジャスフェスティバル」などの音楽イベントを実施。地域の人で結成されたビッグバンドは、中延エリアの商店街でジャス演奏を行うなど、音楽による地域の魅力向上に努めています。
(当日は欠席のため司会者が活動報告を代行)

不動プロボノネットワーク

綿花を題材に、種まきから収穫までの一連の活動を通して、地域の子どもたちに自然の循環を体験できる機会を提供。コットンとSDGs(持続可能な開発目標)の関わりや持続可能な社会についても学ぶ場を提供しました。自治体イベントなどで、季節の草花を植えたミニプランターを地域に配り、自宅などで育ててもらう取り組みも実施しました。

コロちゃんの家

共同保育所・コロちゃんの家(武蔵小山)の敷地内や地域の共同農場で、子どもたちと保護者に参加してもらいながら、野菜や果物、季節の草花を育て、地域の緑を増やしました。生ゴミを堆肥にする活動も行い、その土を使って野菜や花を育てることを通して、地域の人たちとの関わりも深めました。
(当日は欠席のため司会者が活動報告を代行)

NPO法人まちこらぼ

世田谷線山下駅に隣接する「ガーデントラム山下」にて活動。「玉電開通100周年」を記念して植えられた桜の木が病気などで減り、バランスが悪くなったため、花壇の一角を再整備しています。2022年度は、土留め兼通路用のレンガを敷き詰め、ハーブなどの多年草を植え、イングリッシュガーデン風の花壇を作りました。

たいらまちガーデンイングスタッフ

目黒区立平町児童館にて、地域の小学生を主なメンバーとした「たいらまちガーデニングスタッフ(TGS)」の活動を実施。児童館内のプランターや裏庭を整備し、植物や野菜を栽培。収穫した野菜やその調理について報告書も作成してもらい、SDGsについて考えるきっかけを提供しました。

みらい会議

旧池上駅舎に使われていた古材を再利用したベンチを作成。そのベンチを自由が丘の街中に設置することで、来街者や地域の人がひと休みできるスポットを増やしました。ベンチの設置によりゴミの放置が懸念されるため、月に一度、近隣の玉川聖学院の生徒と共に街の清掃活動も行い、キレイな街並みの維持にも貢献しました。
(当日は欠席のため司会者が活動報告を代行)

世田谷おみそプロジェクト

地域の畑で大豆や麦を栽培。収穫した麦から麦茶を、大豆からは味噌や納豆を作っています。2022年度は、地域の人たちと「作る」「食べる」楽しみを共有するため、味噌汁を振る舞う「味噌汁スタンド」を設置し、多世代の多様な交流の創出に貢献しました。また、世田谷産トウガラシを使った「せたがや七味」作りにも取り組みました。

青葉台フラワー

青葉台駅前のバスターミナルにある花壇の整備を実施。定期的な花の手入れに加え、春と秋に花の植え替えを行い、電車やバスを利用する地域の人たちに、季節の花を楽しめる環境を提供しました。たまプラーザ駅前や横浜市青葉区役所前にある花壇の整備や花の管理も行いました。
(当日は欠席のため司会者が活動報告を代行)

ミツバチでつなぐ青葉台駅周辺の花と緑と人

青葉台郵便局の有志らが郵便局の屋上で飼育しているミツバチをシンボルに、青葉台駅周辺の緑化、美化活動を実施。郵便局施設や近隣公園で花壇を整備したほか、地域の小学校と連携した「人と自然のつながりの授業」の実施や、地元商店とのコラボ商品開発など、地域と連携したさまざまな取り組みを行いました。

こども農園チーム(NPOまちづくり大井)

大井町駅前にあるイトーヨーカドー大井町店の屋上菜園にて、地域の子どもたちに農業と食育を合わせた教育プログラムを提供。都会では得難い、野菜を育て収穫する体験に加え、野菜を調理して食べる体験までを提供することで、食べ物の大切さを伝えました。野菜の落ち葉を使って漉き返し紙(再生紙)を飾り付けるワークショップなども開催。

15:20

東急の環境への取り組みについて

東急株式会社 社長室ESG推進グループ 中村統括部長が、「環境ビジョン2030」のコンセプトを紹介するとともに、「鉄道再エネ100%運行」の取り組みや「二子玉川ライズ」の開発など、東急の環境への取り組みを説明しました。

15:30

東急カードの環境への取り組みについて

『みど*リンク』アクション担当・泰地より東急カードの環境への取り組みについて説明。

「東急カード株式会社の『みど*リンク』アクションへの協賛についてご紹介します。以前、東急カードをお使いの皆さまへの毎月の明細は、紙で送られてくる仕組みになっていました。しかし現在は、デジタルコミュニケーションの推進に伴い、毎月の明細をWeb化。考えてみれば、カードの会員様に紙の明細書を毎月送るのは、大変コストがかかることです。それがWeb発信になったということで、ペーパーレス化促進によるSDGsへの貢献に加え、郵送料などのコストを軽減することができました。その軽減分を、『みど*リンク』アクションに還元していただいています」

15:40

2023年度支援15グループ紹介

事務局より2023年度の支援グループをご紹介しました。

15:50

2022年度『みど*リンク』アワード発表

東急株式会社 プロジェクト開発事業部 貝田統括部長が、2022年度支援18グループの中で最も得票数が多かったグループを発表しました。

【アワード受賞グループ】師岡みんなの花しごと(師岡打越第三公園愛護会)

「実はわたし、2021年のカンファレンスも参加させていただきました。まだ2年目ではありますが、今回は特に皆さまの“工夫”というものを強く感じました。例えば“動画”ですね。動画を主体にして地域とコミュニケートしていく様子なども紹介されましたが、こうしたことは、なかなか皆さまの長年の経験や工夫がないと思いつかないことだろうと感じています。
今はコロナ禍で在宅の機会が増えたこともあり、地域に目を向けている方も増えています。ぜひ皆さまの取り組みを(一人でも多くの)地域の方に知っていただき、世代を超えていろんな人に引き継いでいただけると、息の長い、より充実した活動になっていくのかなと感じております。引き続きよろしくお願いいたします」(総評:貝田統括部長)

【アワード受賞団体】師岡みんなの花しごと(師岡打越第三公園愛護会) 代表・寺田様より喜びの言葉

「この度は大変名誉な賞をいただき、愛護会メンバー一同とてもうれしく感じています。
愛護会の役員を先代メンバーから引き継いでから3年が経過しましたが、ご近所の繋がりを楽しみながら、多世代でゆるりと土いじりができる貴重な場として定着しております。四季の変化を感じながら地域の景観づくりに携われること、そしてそれを多くの人に喜んでもらえることが私たちのモチベーションにもつながっていると感じます。
愛護会メンバーはもちろん、日頃からサポートいただいている行政や町内会の皆さん、地域の園芸店の皆さんや一緒にお世話をしてくれている保育園の子どもたちに、心から感謝いたします。そして何より今回の受賞は、30年にわたり活動を続けてくれた先代メンバーたちのおかげです。今も現役で活動に参加してくれている先代たちと一緒に、今後も楽しく活動を続けていきたいと思います」(寺田様・写真左)

16:00

記念撮影

16:10

閉 会