『みど*リンク』アクション

2014年08月12日
寺家ふるさと村(沿線スポットご紹介)

目を瞑ると確かにそこにいるような気がしました。
えぇ「トトロ」がですよ。スタジオジブリの映画「となりのトトロ」のね。

005水田を渡る風2

「水田を自由に吹き渡る風にそよぐまだ青い稲穂の姿やそれらが奏でる音が想像力をかきたててくれる。」そんな風が吹く場所が「寺家ふるさと村」です。

「温度計を見るのがちょっと躊躇われる…」
思わずそんな気分になる暑い日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今日の事務局通信は「みど*リンク」アクション支援活動の話題から少し離れ、東急線沿線で「素晴らしいみどり」を体感できる代表的スポットのひとつを訪ねます。
それが冒頭述べた「寺家ふるさと村」…町田市や川崎市と隣接する横浜市北西部の縁にあたる青葉区寺家町に所在し、雑木林の小高い丘に挟まれた「谷戸田」と呼ばれる細長い形状の水田とその奥にある溜め池が特徴的な昔ながらの田園風景が色濃く残っている素敵な場所です。

「寺家ふるさと村」への一般的なアクセス方法は東急田園都市線「青葉台」駅からバス便。バスターミナル2番乗場から「寺家ふるさと村行き」もしくは「鴨志田団地行き」を利用しいずれも終点まで乗車します。後者であっても「ふるさと村」までは僅か220mです。

001ふるさと村への→案内

002入口付近の景観

「ふるさと村」の入口付近にある用水路には印象的な意匠の水門があります。その脇の案内図を一読すれば村の配置が概ね把握可能。

004里山を感じさせる水田と熊野神社の丘

小高い丘は熊野神社の森。まさに鎮守の森ですね。

006里山の民家

020産みたての鶏卵(看板)

007水田と森の様子

緑の中に散在する建物を横目に丘のすそ野の道を進んでいくと、抜けるような青空のもと雑木林の丘に挟まれた谷に美しい水田がひろがる景色を楽しめます。この里山の風景を目にすると農村で暮らした経験がなくても「懐かしい」と感じるのは日本人である証拠でしょうか?

009水田と山(稲の根元が見える)

010稲穂(水田拡がり)

008水田のシオカラトンボ

「ふるさと村」は命が豊富。水田でシオカラトンボを観察しながら顔を上げるとヒマワリ畑が視界に飛び込んできます。

011水田越しに見るヒマワリ

017ヒマワリ群生

018ヒマワリとアゲハ蝶

ヒマワリ畑ではアゲハ蝶に出会うことができました。

012雑木林の丘と谷戸田

021春のふるさと村

さらに進んでいくと右手にいくつかの「谷戸田」が広がっています。以前、春に訪れた時は霞がかった空気の中花が咲き乱れていてまるで天国のようなところでした。夏は緑が濃く生命力に溢れた力強い印象ですね。

016大池

さらに奥へと歩みを進めて行くといくつかある溜め池のひとつ「大池」に突き当たります。
「となりのトトロ」でもメイちゃんの捜索という緊迫した場面で溜め池のある風景が出てきました。あの池から引き上げられた「靴」がメイちゃんのものではなくて心からホッとしたものです。

013ふるさとの森「沢」渡り石と木々

015ふるさとの森休憩所

ところで「ふるさと村」には「ふるさとの森」というこんもりした森と散策路があって、森の中にある背の高い針葉樹の先端の様子は下から見上げただけではよくわからないんですね。もしトトロがいるならそこじゃあないかと踏んでます。

014ふるさとの森針葉樹見上げ

さて、「寺家ふるさと村」を散策して景色を楽しんだことは勿論なのですが、ふと、それ以上に頭の中でいろいろ想像を膨らませる時間に恵まれたことに気づきました。リフレッシュもできたように感じます。これもみどりの効能なんでしょうね。

この通信を読んでくださっている皆さんも是非「トトロ探しの小さな旅」に出向いてみてはいかがでしょうか?
風が…
見えますよ。

by鹿本主査イラスト