『みど*リンク』アクション

『みど*リンク』カンファレンスとは

各グループの方々が活動を報告し合うことでつながりを深め、学びの場となることを目的とした、『みど*リンク』 カンファレンスを、年に一度開催しています。支援グループによる活動内容報告の他、環境をテーマとした講演や、各支援グループの投票による『みど*リンク』アワードの決定・表彰などを行います。
支援グループ間のコミュニケーションを深める貴重な機会となっています。

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第11回『みど*リンク』カンファレンス レポート[2024]

2024年5月11日(土)、田園都市線たまプラーザ駅・たまプラーザ テラス内にある「PLAZA HALL」にて、第11回『みど*リンク』カンファレンスが開催されました。

活動報告では、2023年度支援グループの代表者が、各々の活動内容を報告。続いて、東急株式会社、東急グリーンシステム株式会社、東急カード株式会社が、環境への取り組みについての説明をしました。最後に、2023年度支援グループの中から選出する『みど*リンク』アワードを発表。受賞したのは、誰でも参加できるオンラインチャットで連絡を取り合いながら、蒲田駅近くの公園の花壇を手入れしている「いきちかクラブ(いきちか学童クラブ運営会)」の皆さんでした。

【開催日時】2024年5月11日(土) 13:20~17:30
【会場】たまプラーザ テラス内 PLAZA HALL by iTSCOM

タイムスケジュール

13:20

開会 主催者挨拶

東急株式会社 都市開発本部 都市戦略事業室 園尾総括課長が、第11回『みど*リンク』カンファレンスの開会を宣言しました。

13:40

2023年度支援グループ活動報告

2023年度支援15グループのうち出席した11グループが5分ずつ活動内容を報告。その内容をもとに、各グループの代表者が最も優れた活動だと思うグループに投票し、『みど*リンク』アワードを決めます。

一般社団法人 中目黒駅周辺地区エリアマネジメント

目黒区と使用契約を結ぶ「目黒川舟入広場」を活用し、キッチンカーを誘致したイベント企画・実施などを通して地域のにぎわいづくりに貢献。本年度は、広場に電飾を設置してイメージアップを図るとともに、夜間の運営を盛り上げました。

いまみな!ガーデン

「ソフトケアホーム元住吉」の庭を活用し、高齢者や地域住民が参加するガーデンコミュニティカフェを定期的に実施しています。本年度は、庭の花を使ったドライフラワーやクリスマスリース作りも開催。ボランティアの方が増えたことに加え、新しい参加者の開拓も進みました。

日吉台小学校150周年 イベント部

日吉台小学校の創立150周年にあたる2023年度は、2022年度に引き続き、井戸の復活とビオトープを整備するとともに、生徒たちと一緒に、花壇に四季折々の草花を植えました。「日吉のまちの好きなところ」の絵を子どもたちに描いてもらい、街に飾ることで、地域の美化にも貢献しました。

元町百段公園バラの無農薬栽培チーム(東京都市大学+なか区民の会 百段公園愛護会)

元町百段公園で無農薬・無化学肥料栽培しているバラの維持管理や、シジュウカラ誘致のための巣箱や水飲み場の維持管理を実施。山手234番館(横浜市認定歴史的建造物)でバラ栽培のセミナーを開催するなど、生物多様性配慮型都市緑化としての無農薬バラ栽培の普及啓蒙活動にも尽力しました。

不動プロボノネットワーク

地域の大人が持つ技術や能力を活用して、地域の課題解決や花と緑の活動に勤しんでいます。2023年度は、生ゴミが堆肥になるコンポスト体験の機会を提供。できあがった堆肥を参加者が自宅のプランターや地域の公園の花壇に活用するなど、地域の中での人や物の循環にもつなげることができました。

いきちかクラブ(いきちか学童クラブ運営会)

誰でも参加可能なオンラインチャットで参加者と情報交換しながら、蒲田駅近くの公園の花壇を整備。東矢口三丁目公園では、子どもが花を踏んでしまっていた花壇を、子どもの遊びと共存できるよう整備し直した他、壁一面を覆っていた枯れツタを除去し、明るい雰囲気づくりに貢献しました。

途草会(みちくさかい)

池上線・石川台駅近くにある一の橋児童公園を拠点に、花壇整備を中心としたまちづくり活動を展開。公園での花壇作りの他、地域に向けたユニバーサルスポーツ大会やジャズライブの開催など、地域コミュニティの活性化に貢献しました。

キッズすまいるプロジェクト(NPOまちづくり大井内)

イトーヨーカドー大井町店の屋上で、地域の子どもたち、保護者とともに年間約20種の野菜を育てています。2023年度は、種植え・苗植えから野菜の収穫までを体験してもらった他、収穫した野菜を料理して自宅で食べる体験も提供。子どもたちに「食」の大切さを伝えました。

どこコレ? inたまプラーザ 運営事務局

むかし撮影され、場所が特定できなくなった写真を提示し、地域住民の経験と知恵によってその場所を見つけていく「どこコレ?」イベントを開催。特定された写真の場所を巡る街歩きイベントも開催し、地域に対する愛着の醸成や世代を超えた住民同士のつながりを生み出しました。

青葉台フラワー

青葉区役所やたまプラーザ駅前、青葉台駅前バスターミナルなど、公共空間の花壇の整備や花の管理を行っています。『みど*リンク』アクションの支援対象は青葉台駅前の花壇。ペットボトルでの水やりや草むしりなどをみんなで協力して行い、電車やバスを利用する人たちに季節の花を楽しめる場所を提供しました。

つくし野ビオトーププロジェクト

つくし野地区の子どもたちに野菜栽培の体験を通して、自然体験、環境学習の機会を継続的に提供しています。2023年度は、従来通りの活動を継続。定例活動と特別活動を合わせて25回実施しました。近隣の小学校・幼稚園への出張環境学習も行い、多様な体験学習の場を提供しました。

15:20

東急/東急グループの環境への取り組みについて(講話)

東急株式会社の取り組み

東急株式会社 経営企画室 ESG推進グループ 山成統括部長が登壇。「環境ビジョン2030」のコンセプトを紹介するとともに、東急が推進する環境に関する5つの取り組み、「鉄道再エネ100%運行」「創エネ・蓄電池」「生分解プラスチック・エコ素材」「モノの循環」「水の循環」について説明しました。

東急グリーンシステム株式会社の取り組み

東急グリーンシステム株式会社の田中社長が登壇し、「美しい時代を、みどりで描く」と題した講話を実施。まちなみづくりにおける緑化事業や、東急線沿線の除草・樹木剪定伐採などを行う鉄道緑化事業など、「みどり」で地域の価値を向上する同社の事業について紹介しました。

東急カード株式会社の取り組み

『みど*リンク』アクション担当・泰地が東急カード株式会社の環境への取り組みについて説明。同社では環境負荷軽減の取り組みとしてペーパーレス化を推進しており、お客さまにお送りする明細書の「Web明細化」も進めています。これにより削減した事業コストの一部を活用し、『みど*リンク』アクションに協賛いただいています。

15:50

2024年度支援12グループ紹介

事務局より2024年度の支援グループをご紹介しました。

16:00

2023年度『みど*リンク』アワード発表

東急株式会社 都市開発本部 都市戦略事業室 小川統括部長が、2023年度支援・参加11グループの中で最も得票数が多かったグループを発表しました。

【アワード受賞グループ】いきちかクラブ(いきちか学童クラブ運営会)

「皆さま、本日はありがとうございます。本当に素晴らしい発表を聞かせていただき、感動いたしました。実は投票もバラけまして、どのグループにも票が入っている状況で非常に僅差ではありましたが、そんな中で「いきちかクラブ」様がアワードを受賞となりました。おめでとうございます。
2012年度から始まった『みど*リンク』アクションは、今年で13年目となります。年々、企画や活動内容が多様化しており、皆さまとの二人三脚で日々成長している取り組みだと実感しております。今日の発表を通して、さまざまな方向性や目的を持った皆さまの活動内容を共有することができました。ぜひグループ同士でも情報交換をしていただき、さらなるみどりの輪、地域コミュニティの広がりにつなげていただければと思います」(総評:小川統括部長)

【アワード受賞団体】いきちかクラブ(いきちか学童クラブ運営会)代表・向井様より喜びの言葉

「『みど*リンク』アクションを通して東急さんに応援していただけたことも嬉しかったですし、今日の発表を皆さんに認めてもらえたことも、活動を継続するうえでの力になり、非常にありがたいです。「いきちかクラブ」は一人で始めました。最初は、お金もなく、花苗もなく、地域のネットワークもなく、あるのは花壇だけという状況でした。コツコツと活動を広げてきましたが、やはり大変なこともありました。そんな中で、(”陰ながら”ではなく)直接的に応援してくださっている東急さんのご支援は、本当に心に沁みます。今回の受賞で、「活動の方向性はそれでいいんだよ」と背中を押してもらえたと感じています。自分が目指している、新しい体験提供を通じた「地域の新しいつながりづくり」や「地域の生きる力の育み」を、今後も長期戦で続けていきたいと思います。ありがとうございました」

16:15

記念撮影

16:20

閉 会

16:30

意見交換会

支援グループの皆さんが、各々の活動について意見交換しました。カンファレンスに参加した感想を聞くと、「他団体の活動内容を知れて勉強になった」「他団体の活動内容を参考にして、自分たちの活動をさらに盛り上げていきたい」などのコメントが返ってきました。今後の活動への期待が高まる中、カンファレンスは終了となりました。