2022年4月16日(土)、二子玉川ライズ・リバーフロント8階の会議スペース「カタリストBA」にて、第9回『みど*リンク』カンファレンスが開催されました。
新型コロナウイルス感染防止対策のため、参加者は2021年度支援グループの代表者各1名に絞り、それぞれ活動を報告。続いて、東急株式会社と東急カード株式会社の環境への取り組みについて説明しました。最後に、2021年度支援グループの中から参加者の投票で選ばれた『みど*リンク』アワードを発表。今回アワードを受賞したのは、耕作放棄されていた畑を緑化するなど、里山の景観を守る活動に取り組んでいる「熊野の森もろおかスタイル」の皆さんでした。
【開催日時】2022年4月16日(土)13:30~15:35
【会場】二子玉川ライズ リバーフロント8F カタリストBA
13:30
東急株式会社 沿線開発事業部 事業推進グループ 小川統括部長によって、第9回『みど*リンク』カンファレンスの開会が宣言されました。
13:35
2021年度支援12グループが5分ずつ活動内容を報告。この内容を受け、各グループの代表者が最も優れた活動だと思うグループに投票し、『みど*リンク』アワードを決めます。
宮前美しの森公園愛護会
宮前美しの森公園(川崎市宮前区)の開園15周年記念として、公園内のレインガーデン(降雨時に雨水を一時的に貯蔵し、時間をかけて地下へ浸透させる植栽スペース)を再整備。四季折々に咲く草花を植えるとともに、レインガーデンの木製看板を設置し、公園の魅力アップを図りました。
コロちゃんの家
共同保育所 コロちゃんの家(東京都目黒区)で、野菜や果物を育て、それを収穫して食べるという、都会ではなかなか得られない経験を子どもたちに提供しています。水やりを近所の保護者にお手伝いいただくなど、植物とのふれあいを通して地域住民の交流活性化にも貢献しました。
たいらまちガーデニングスタッフ
目黒区立平町児童館を拠点に、「ものを大切にするくらし」について考えてもらうなど、SDGs(持続可能な開発目標)の活動に触れるきっかけ作りを行っています。今回は花壇の手入れに加え、野菜を栽培し、収穫して食べる体験を子どもたちに提供。その様子を地域に発信する機会も設けました。
青葉台ハニービープロジェクト
青葉台郵便局の有志らによって結成された、郵便局の屋上でミツバチを育てるグループです。地域のNPO法人、学校、自治体などと連携して、青葉台エリアの緑化・美化活動を行うほか、採れたハチミツを使った商品づくりや、イベントを通した地域のつながり強化にも取り組みました。
NPO法人野沢3丁目遊び場づくりの会 のざわテットーひろば
鉄塔がシンボルの地域の子育て拠点「のざわテットーひろば」で、花壇やハーブガーデンの整備、野菜の栽培と収穫イベントを行いました。活動を通して、多世代間のコミュニケーションが生まれ、地域交流の活性化が図れたほか、作物を育てることで、子どもたちに食育の機会を提供しました。
「街のはなし」実行委員会
たまプラーザに住む人・街につながりのある人に「街の中の好きな場所」を聞き、それをエッセイにまとめ、写真を添えた冊子「街のはなし」を制作。これまでのインタビュー音声を再編集し、関連場所を巡りながら、出来事や情景を「音」で追体験する「耳の街歩き」イベントも実施しました。
NPO法人まちこらぼ
世田谷線の山下駅に隣接する花壇「ガーデントラム山下」で、玉電100周年記念(2007年)として植えられた6本の河津桜(カワヅザクラ)のうち、唯一残っている1本の整備と保護を実施しました。また、桜の木が減ってバランスが悪くなった花壇を再整備。ハーブや多年草を植え、イングリッシュガーデン風の花壇を作りました。
熊野の森もろおかスタイル
耕作放棄された畑を緑化し、里山の景観を作り守る活動をしています。親子で参加できる農業体験や緑化活動を通して、人と環境が有機的につながる場を提供するほか、エコストーブやソーラークッカーを使った調理体験を行うなど、地域の防災意識の向上にも貢献しています。
青葉台フラワー
東急田園都市線の青葉台駅やバスを利用する地域の人たちに楽しんでもらうため、駅北口にあるバスターミナルの花壇で花を育てています。2021年度は、青葉台郵便局の有志メンバーで結成された「青葉台ハニービープロジェクト」など、近隣で緑の活動をする団体との連携も深まりました。(青葉台フラワーは当日欠席のため司会者が活動報告を代行しました)
下目黒五丁目自治会
下目黒五丁目自治会事務所前に花のプランターを設置。季節の花で彩りを添え、近くの「林試の森公園」の緑と調和する憩いの場を作りました。さらに地域住民が参加できるガーデニングイベントを開催。自宅で季節の花を育むきっかけを提供し、街中に花と緑を広めました。
横浜市綱島地区センター
緑化ボランティア団体「綱島地区センター・ガーデニングクラブ」と連携して、地域の交流拠点「横浜市綱島地区センター」の花壇の再整備を実施。さらに、敷地内に設けた育苗ナーセリー(圃場)で育てた苗を地域の緑化活動に役立ててもらうなど、街の中まで活動を広げました。
日吉台小学校 学校支援運営委員会
児童の情操の安定や教育活動の活性化を図るため、児童と一緒に日吉台小学校の花壇の整備を実施しました。花を増やすことで校内に明るい雰囲気をもたらすと共に、校内へのゴミの投棄の削減や不審者の侵入予防にもつなげています。
15:05
東急株式会社 社長室ESG推進グループ 中村統括部長が、脱炭素・循環型社会の実現に向けて策定した「環境ビジョン2030」の内容を中心に、「なにげない日々が未来を動かす」をコンセプトにした東急の環境への取り組みを説明しました。
『みど*リンク』アクション支援金の仕組みについて
『みど*リンク』アクション担当・長谷川より、支援金の仕組みについて説明。
「南町田グランベリーパーク内に『タッチでクーポン』の専用端末を設置しております。お客様がPASMOなど交通系ICカードを使って電車やバスなどの公共交通機関で来訪した際、端末にタッチすると、抽選でパーク内で使えるクーポン券が当たります。同時に、1タッチにつき15円の『みど*リンク』支援金が貯まる仕組みになっています。南町田グランベリーパークに行かれる際には、ぜひタッチのほどよろしくお願いします」
15:10
東急カード株式会社 経営統括部 副部長 武居様が環境への取り組みについて説明。
「従来東急カードでは、お客様へのアプローチにおいては、DMに代表される紙の媒体を使って各種サービスの紹介などを行ってきました。現在におきましては、デジタル手法により、お客様に最適なタイミングでご提案できるメールなどを積極的に活用しています。
昨年5月からは、お客様への紙によるカードのご利用明細書をWebに切り替えたほか、社内ではプリンターを削減してペーパーレスを推進しています。これにより紙の使用量が大幅に減りました。カードのご利用明細書をWebに切り替えることにより、昨年一年間で約100万通の紙の明細書が削減されました。二酸化炭素に換算するとおよそ500トン。これは約3万5000本の杉の木が一年間に吸収する二酸化炭素量となります。
引き続き皆様と地域の活性化や、便利で豊かなまちづくりに取り組み、緑化活動にも貢献していきます。今後ともよろしくお願いいたします」
15:15
事務局より2022年度の支援グループをご紹介しました。
15:20
東急株式会社 沿線開発事業部 西村事業部長より、2021年度支援12グループの中で最も得票数が多かったグループに表彰状と副賞が贈られました。
【アワード受賞グループ】熊野の森もろおかスタイル
「東急は今年創立100周年を迎えますが、次の100年に向けても、東急線沿線に住みたい、住んでよかった、住み続けたいと思っていただけるまちづくりを進めたいと考えております。そういう観点からも、グリーンリッチなまちづくりと、質の高いコミュニティの創出に取り組む皆さまの活動の大切さをあらためて感じました。
アワードを受賞された「熊野の森もろおかスタイル」様の活動については、「耕作を通じて、参加者のつながりを生み出している」「写真に写る子どもたちの笑顔が印象的」「広大な耕作地で里山景観を作っている点」などを評価するコメントをいただいています。今年度も関連団体がエントリーされているとのこと、引き続きよろしくお願いいたします」(総評:西村事業部長)
【アワード受賞団体】熊野の森もろおかスタイル 代表・肥後様より喜びの言葉
「持続可能な社会や環境に優しい社会の創出に、本気で取り組んできた点が評価されたことは、とても励みになり、自信にもなりました。コロナ禍で遠くに行けなかったり、なかなか人に会えなかったりする中、土いじりをして自然の中で過ごすことで、癒された部分が多々あると思います。自分たちの手で育てたものを一緒に食べる喜びを感じられたことも、大きな収穫でした。多品種にしたり、環境に負荷をかけない農法に挑戦したりと、いろいろ試行錯誤しながら今後も活動を続けたいと思います」(肥後様)
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