活動レポート 2019年12月24日
2019年度『みど*リンク』アクション認定証授与式【つくし野ビオトーププロジェクト】

11月16日、晴天に恵まれた青空の下、田園都市線つくし野駅から歩いて10分ほどの場所にある畑で、『みど*リンク』アクションが開催されました。今回の支援グループは、「つくし野ビオトーププロジェクト」です。

つくし野ビオトーププロジェクトは、今年で活動14年目。地域の子供たちを対象に、多様な作物の栽培や収穫体験を通じて、作物の命で自分たちの命が支えられていること、緑の大切さを学んでもらおうという環境学習活動です。活動は年20回ほどで、毎回20~160名の親子が参加しています。延べ参加者数は11,000名を超え、地域住民に提供された専用の畑で作物を栽培するだけでなく、近くの雑木林や川などで虫や魚と遊んだり、「命」をキーワードに年間を通じた活動・学習プログラムなどを行なったりしています。また地権者の畑を借りて、10年以上にわたり地域や小学校と連携して活動することにより、コミュニティが生まれ、世代間交流と地域内新旧住民の交流にも貢献しています。

この日の活動は、つくし野小学校近くの畑で実施。今年8回目の定例プログラム「サツマイモを収穫しよう!」です。参加者は、子ども40人とその保護者、「つくし野ビオトーププロジェクト」を支えるスタッフのみなさん、そして当社社員。総勢70人以上にもなりました。

参加したご家族に話を聞くと、「つくし野ビオトープのおかげで家に生き物がいっぱい。川でとったエビや幼虫から育てたアゲハチョウを飼っています。子どもたちは、以前は虫を怖がったんですけど、ここをきっかけに今は大好きになっています」。
14年前の参加者が大学生になって手伝いに来るなど、長年の活動の成果が確実に実っているようです。

収穫しやすいよう事前にサツマイモのツルの部分を刈り取っておきます。いろんな生き物が出てきて、ビオトープを実感。

畑の脇にある堆肥置き場。

いつも来てくれている二人が認定証を受け取ります。

サツマイモを説明する代表の小池さん。「おイモは、太陽のエネルギーを葉っぱで栄養に変えて蓄えている電池のようなもの」……と。

いよいよサツマイモの収穫開始。ツルの根元を少し残しているので、みんな掘り当てるのが早いです。

土の中から出てきたきれいな紅色のベニアズマ。

スタッフ高見さん(左)は、代表の小池さんと高校の同級生で、1級ビオトープ管理士、環境カウンセラーなどの資格をお持ちです。

大切な畑の土をつくってくれる大型のドバミミズ。

収穫物の配分。サツマイモにトウガラシ、間引いたツマミ菜も追加しました。

帰りはスタッフの皆さんたちに「ありがとうございました!」とハイタッチ。

つくし野ビオトーププロジェクト 小池常雄さんコメント

この活動は、元つくし野小学校の田村校長(故人)が、14年前に地域や保護者に呼びかけて始まりました。地域と保護者が連携した、自主的かつ体験的な環境学習活動です。

農家である地域住民から農業指導を受ける等、地元密着型活動であることや、基本的に参加費を徴収せず、無償で高いレベルの環境学習活動を長期に継続的に提供している点にも大きな特徴があります。多様な野菜を植え・育て・収穫し・調理し・食べることで、植物のめぐみを体験し、自らの命や他者の命を再考します。また、つくし野を中心とした地区全体が、路線名そのものの「田園都市」として、ヒトだけでなく、多様な生き物と暮らしていけるビオトープであることを感じることができるような、多彩な活動を、年間を通じて実施しています。

単なる緑化や花の栽培でなく、ヒトと環境とを深く学び、地域の中で子どものみならず、家族が、地域社会が成長していく。東急線沿線のまちづくりという視点で、世代交流や、この地区に住み続けたいという気持ちを抱かせてくれるような活動という点を、評価していただきました。「体験的環境学習」がキャッチフレーズで、まちづくりという考えで始まった活動ではありませんが、次第次第に活動が拡大し、社会の要請・変化を受けて、こういう視点で評価されたことはうれしいことだと思います。創設者の天国の田村先生も、きっと喜んでいてくださっていると思います。