『みど*リンク』アクション

『みど*リンク』カンファレンスとは

各グループの方々が活動を報告し合うことでつながりを深め、学びの場となることを目的とした、『みど*リンク』 カンファレンスを、年に一度開催しています。支援グループによる活動内容報告の他、環境をテーマとした講演や、各支援グループの投票による『みど*リンク』アワードの決定・表彰などを行います。
支援グループ間のコミュニケーションを深める貴重な機会となっています。

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第12回『みど*リンク』カンファレンス レポート[2025]

2025年5月10日(土)、東急田園都市線たまプラーザ駅・たまプラーザ テラス内にある「PLAZA HALL」にて、第12回『みど*リンク』カンファレンスが開催されました。

2024年度支援グループ11団体(全12グループのうち1グループ欠席)の代表者が活動内容を報告。その後、東急株式会社、東急グリーンシステム株式会社、東急カード株式会社の環境への取り組みについて説明しました。最後に2024年度支援グループの中から選出された『みど*リンク』アワードを発表。受賞したのは、生活者の視点で竹材の新たな活用方法や地域循環の仕組みづくりに取り組む「スパイスアップ SOZAi循環Lab」の皆さんでした。

【開催日時】2025年5月10日(土) 13:20~17:30
【会場】たまプラーザ テラス内 PLAZA HALL by iTSCOM

タイムスケジュール

13:30

開会 主催者挨拶

東急株式会社 都市開発本部 都市戦略事業室 事業戦略グループ 園尾課長が、第12回『みど*リンク』カンファレンスの開会を宣言しました。

13:40

2024年度支援グループ活動報告

2024年度支援グループが5分ずつ活動内容を報告。東急グループ各社の投票により『みど*リンク』アワードを決定します。

さーくる・ガーデン・クラブ

中目黒公園で、種子から苗を育て花壇を維持管理。花壇で育てた花を使って、目黒区民向けにドライフラワーの花束を作るなどのイベントも開催しています。本年度はおそろいの赤いエプロンを着用することで来園者に活動をアピールした他、会員同士の結束力も高めました。

六角橋はな活プロジェクト

六角橋公園にて公園の清掃と花壇の手入れをしています。公園内のイチョウの落ち葉を使ったアートイベントや、近隣住民から古本を集めて販売する古本市も開催。本年度は、日の当たらない雑然とした花壇の一角に、日陰を生かしてシェードガーデン(日陰の庭)を作った他、雑草が生い茂っていた歩道橋下の花壇も整備しました。

不動プロボノネットワーク

「コミュニティの力をまちづくりに」をモットーに、地域の大人が持つ技術や能力を活用して、地域の課題解決につながる取り組みやコミュニティづくりをしています。本年度は「知る→体験する→続ける」という3つの観点で活動を計画し、元競馬南泉公園を拠点とした緑化活動に加え、花と緑に関するドキュメント映画の上映会などを行いました。

いきちかクラブ

誰でも参加できるLINEのオープンチャットを利用して参加者を募り、新蒲田二丁目児童公園や東矢口三丁目公園の花壇を整備しています。本年度は、活動を開始した際に作った「多年草ガーデン」をリニューアル。花期が長くて華やかな植物に植え替え、公園に明るい雰囲気をプラスしました。

一般社団法人 TOKYOBAYスポーツ&カルチャークラブ

大田区立相生小学校脇にある緑道に花壇を作り、子どもや地域の人が安心して通れる緑道となるよう整備や清掃をしています。地域の美化活動だけでなく、地域の人が花壇に入ってガーデニングを楽しむ機会を提供したり、緑道で育てた花や植物を使ったワークショップやイベントも開催しています。

NPO法人まちこらぼ

2007年に開催された「玉電100周年記念イベント」の一環で記念植樹された桜の木を見守りながら、世田谷線山下駅に隣接した花壇を管理。本年度は、2021年に開始したイングリッシュガーデン風花壇へのリニューアルの一環として、道路側の通路にレンガを敷き詰めました。

宮前ガーデニング倶楽部

宮崎台駅前花壇を中心に20年以上花壇整備を行っています。本年度は、駅のロータリー(道路)内に入らず作業ができるよう整備した他、四方から観察できるよう立体化したり、地域の人が歩けるようレンガを敷いて遊歩道を作ったりと、花壇の大改革に着手しました。ソーラーシステムを使ったイルミネーションも施しました。

スパイスアップ SOZAi循環Lab

生活者の視点で身近な素材を楽しみ、素材を深く知ることを通して、サステナブルな商品の開発や暮らしの行動変容を目的とした地域共創の場を提供しています。本年度は、メンバーが管理する竹林の「竹」を使って、誰でも参加できる竹の実験(竹の茎の油抜き、竹紙作りなど)や竹の魅力を五感で楽しめるイベント「竹フェス!」、小学校への環境教育出前講座などを実施しました。

青葉台フラワー

青葉台郵便局や青葉区役所の職員と協力しながら青葉台駅前ロータリーの花壇を管理しています。青葉台駅前だけでなく、たまプラーザ駅前や青葉区役所などでも花の管理を実施。季節の花が楽しめる取り組みは、地域住民からの評価も高く、感謝の声が多く寄せられています。

つくし野ビオトーププロジェクト

19年の活動実績がある団体。地域の未就学児、小学生、その保護者を主な対象とし、専用の畑などで自然体験を中心とした体験的環境学習を提供しています。本年度は「2024つくし野ビオトーププロジェクトXIX」として、これまでの取り組みを継続。合計20回活動を実施し、延べ参加人数は766人に達しました。

つきみ野自治会 つきみ野まちづくり委員会

つきみ野駅前にある「鶴舞通りをフラワー通り化しよう」を合言葉に、町内で参加者を募り、花の整備や管理を行っています。本年度は鶴舞通りにある植栽桝の多くに花を植えた他、駅前に大型プランターを設置したり近隣の公園の花壇を整備したりして、まちの多くのエリアを花々で美しく彩りました。

15:20

東急/東急グループの環境への取り組みについて(講話)

東急株式会社の取り組み

東急株式会社 経営企画室 ESG推進グループ 山成統括部長が登壇。「環境ビジョン2030」のコンセプトを説明した他、具体的な事例として、バイオ燃料の流通量拡大などを目指す東急バスのサプライチェーン構築や東急ストアの廃棄物削減の試み、地域の掲示板/SNSアプリ「common」で提供するモノの譲渡を促進する仕組みなどを紹介しました。

東急グリーンシステム株式会社の取り組み

東急グリーンシステム株式会社の田中社長が登壇。まちなみづくりにおける緑化事業や東急線沿線の維持管理事業など、「みどり」で地域の価値を向上する同社の事業内容に加え、慶應義塾大学内で新入社員が行なっているヤマザクラの挿し木の取り組みなどを紹介しました。

東急カード株式会社の取り組み

『みど*リンク』アクション担当・杉﨑参事が東急カード株式会社の環境への取り組みについて説明しました。「デジタルコミュニケーションの推進」や「ペーパーレス化」で削減した事業コストの一部を活用し、『みど*リンク』アクションに協賛いただいています。

15:40

2025年度支援団体 14グループ紹介

事務局より2025年度の支援グループをご紹介。各グループに『みど*リンク』アクション認定証が授与されました。

16:00

2024年度『みど*リンク』アワード発表

東急株式会社 都市開発本部 都市戦略事業室 事業戦略グループ 長谷統括部長が、2024年度支援12団体の中で最も得票数が多かったグループを発表しました。

【アワード受賞グループ】スパイスアップ SOZAi循環Lab

「本年度はどの団体様も非常に素晴らしい取り組み内容で、ひとつの団体を選ぶのに本当に苦労しました。『スパイスアップ SOZAi循環Lab』さまの取り組みは、企業そして地域、さらに学校と、まさに『みど*リンク』アクションの名前にふさわしい”リンク”した取り組みだったと思います。また発表自体も活動の楽しさがとてもよく伝わる内容で、それが多くの人に評価されたポイントだったかと思います。おめでとうございます」(総評:長谷統括部長)

【アワード受賞団体】スパイスアップ SOZAi循環Lab・柏木様、添田様より喜びの言葉

「今回は『みど*リンク」アクションのご支援を受けたことで、いろいろと必要な道具もそろえられましたし、さまざまなイベントも開催できました。今後も立場や世代、職業といったものを超えて、地域の人のつながりを生み出す取り組みを続けていきたいと思います。本当にありがとうございました」(柏木様:左)
「本年度の活動の中で、私たちが作っている竹炭を他のグループの方々にも配らせていただきました。今日のカンファレンスの中で、その竹炭を使った成果なども聞けたのでとてもうれしかったです。今年度は竹チップ作りに取り組む予定です。これも土壌に良い影響があると思いますので、また他グループとのつながりを深めていければと思います。竹の魅力はまだまだいっぱいありますので、今回の受賞を機にさらに活動に注力したいと思います」(添田様:右)

16:10

閉 会

16:15

記念撮影

16:30

意見交換会

コミュニケーションの時間として、支援グループの皆さんでテーブルを囲み、意見交換会を実施しました。今回参加した感想をたずねると、「いろんな団体の活動内容が聞けて勉強になった」「他グループとつながるきっかけが得られてよかった」「地域を超えたつながりをもっと増やしたい」など、他団体の活動やつながりを意識する声が多く聞かれました。今年度の活動の盛り上がりを予感させる会となりました。