5月23日、目黒天空庭園において『みど*リンク』アクションが開催されました。
目黒天空庭園は首都高速道路の大橋ジャンクションの屋上を緑地化したドーナツ型の庭園で、目黒区の区立公園として整備されています。この庭園で、約70平方メートルの畑で野菜の栽培と、有機・無農薬農法によるぶどうの栽培をしているのが、目黒天空庭園栽培ガーデニングクラブです。
有機・無農薬農法の畑です
花がつき始めたぶどう棚!
発足3年目となる今年は、基本的な土づくりに挑戦します。堆肥づくりは目黒天空庭園内の落ち葉や枝を集めて、野菜は苗からではなく種から育てるなど、有機農業についての学びや畑のインフラ整備をし「安全で美味しい」野菜づくりを目指します。また、収穫した野菜は加工してイベントや体験教室などで提供し、地域コミュニティーの輪を広げていきます。
当日、参加したのは目黒天空庭園栽培ガーデニングクラブのメンバー、NPO法人大橋エリアマネジメント協議会、目黒区みどりと公園課、畑の施工会社の方々、そして当社社員です。
『みど*リンク』アクション認定証授与式を行った後、畑での作業が始まりました。この日は、セロリの種まき、トマトのわき芽かき(※1)、成長したチンゲンサイの収穫、また害虫や雑草の除去を農薬は使わず人の手で行います。これが有機・無農薬農法の大きな特徴です。
※1:葉や茎の付け根から出てくる、不要な芽を取り除くこと
セロリの種。元気に育て!
トマトは、実がついてきました!
トマトの茎をしっかり固定
収穫したチンゲンサイ。色鮮やかで元気いっぱい!
取り払われた雑草は、手作りの堆肥となって力強い野菜や果物を育ててくれます。
雑草取りは大事。堆肥にします!
野菜の水やりは、子どもたちも一緒に
作業を終えた後は、畑で獲れたハーブでティータイムとなり、有機農業についての話も尽きませんでした。目黒天空庭園栽培ガーデニングクラブのメンバーは、子ども連れからシニアまで年齢も幅広く、地元の方だけでなく遠くから通ってくる方も参加しています。野菜とぶどうの定例作業は毎月第1、第3土曜日に行っているそうです。
緑をきっかけにしたコミュニティーづくりが、天空庭園を地域のオアシスとしてくれるのではないでしょうか。秋に開催される天空庭園収穫祭が楽しみです。
摘みたてハーブでお茶。香りが広がります
和気あいあいのひと休みタイム
目黒天空庭園栽培ガーデニングクラブ代表 田村久子さんのコメント
私どもの活動は目黒天空庭園に有機栽培のホットスポットを作る構想を持っていますが、本当はとっても地味な活動です。園内の落ち葉や雑草をかき集めてそれを堆肥にする所から始まります。この微生物たっぷりな堆肥で土がふかふかになり、美味しい安全な野菜やワインができれば多くの方々が認めてくださると思いますし、クラブのメンバーも自信を持って有機栽培推進者であるという誇りをもてるのではないかと思います。これこそがまさにホットスポットだと思います。そしてこの延長線上で地域の方たちとさまざまな新しいコミュニティーを作っていく形に発展していければいいなと思っております。
何事も「千里の道も一歩から」という言葉がありますが、この最初の一歩を東急電鉄様に背中を押していただけることになったことを、非常にありがたく思います。今後ともご支援のほど、よろしくお願いいたします。本日は誠にありがとうございました。
(参考URL)
大橋の街づくり~NPO法人大橋エリアマネジメント協議会~
http://machi-oohashi.net
代表 田村久子さんと。よろしくお願いします!
畑の栽培ノート。種まき、植え付け、収穫時期の計画です