
涼やかな風が秋の深まりを感じさせる10月31日、世田谷線山下駅に隣接する花壇「ガーデントラム山下」で、『みど*リンク』アクションが開催されました。今回の支援グループは、2021年度、2022年度、2024年度にも採択された「NPO法人まちこらぼ」です。
「ガーデントラム山下」には、2007年の「玉電開通100周年」を記念して、当初6本の河津桜が植樹されました。しかし、その後、病気や台風の影響で5本が失われ、1本のみが現存。これに2016年に植えられた桜を加え、現在2本の桜の木が立っています。桜の花が景色を彩る一方、駅に近い場所は側溝が多く、雑草が生い茂る近づきがたい雰囲気でした。そこで「まちこらぼ」は、2021年に花壇の再整備に着手。花壇の一角に土留めと通路を兼ねたレンガを敷設し、イングリッシュガーデン風の空間を創出しました。
花壇左側のスペースではバラを育て、花壇全面には一年草の花を、さらに奥のスペースには多年草を植え、年間を通してさまざまな草花が楽しめる花壇を目指しています。
今年度も引き続き、この花壇の維持・整備活動を継続します。雑草を減らし、ゴミの投棄を防ぐ環境整備の一環として、2024年度に導入した花壇の道路側のレンガ敷きは、今年度さらに範囲を拡大しました。
本日の活動は、秋冬のシーズンを彩る草花や、春に咲く花の球根の植え付けです。
参加者は集合後、すぐに作業を開始。まず、花壇全体のバランスを確認しながら、ハボタン、パンジー、ストック、アリッサムの苗を配置していきます。次に、それらをポットから取り出し、丁寧に土に植える作業を進めました。これと並行して、道路沿いのフェンスの下には、チューリップ、スノーフレーク、水仙の球根も植え付けました。

まずは花苗ポットを並べ、全体の配置の確認

土を掘り起こし、ポットから取り出した花苗を植えます

色や空間のバランスを見ながら。カラフルできれい!
作業をしていると、街の人に道を尋ねられたり、お散歩中の子どもたちに手を振ってもらったりする場面も。活気に満ちた「ガーデントラム山下」の雰囲気が、人々の目を引いているようでした。

作業中、笑い声があちこちではじけます

フェンス下に植える球根の配置について真剣に話し合い

植える位置に球根を並べて…

雑草を抜きながら、球根を植えていきます

新たに敷かれたレンガには雑草の侵入を防ぐ役割も

ここも、レンガを敷いて整備したい!
花苗と球根を植え、除草作業を終えたら、本日の活動は完了。色とりどりの花壇は日々の生活に元気を与えてくれます。チューリップなどの球根が花を咲かせ、さらに明るい花壇になる日が今から楽しみです。

眺めているだけで元気が湧く花壇が完成!

潅水ホースが水やりの負担を軽減します

ガーデンの雰囲気にマッチした看板も魅力的
メンバーの皆さんは植物の手入れが大好き。いつも楽しみながら笑顔で活動に取り組んでいます。そんな喜びに満ちたプラスのパワーが、整備された「ガーデントラム山下」全体からあふれています。
長年活動をしていく中で、この花壇と相性が良く元気に育つ苗と、残念ながら枯れてしまう苗があることが分かってきました。この経験を生かし、少しずつ学習をしながら花壇に合う花苗を集め、持続可能なガーデンにしていきたいと思っています。
また、道路に面した場所をレンガで整備したことで、ゴミの投棄も減りました。駅に隣接する箇所まで整備できれば、花壇全体の雰囲気が一段と変わると思います。『みど*リンク』アクションの支援をいただきながら、さらに環境整備を進めていきたいと思っています。花壇を整備する前は、大きな側溝と雑草が生い茂る荒涼とした場所でしたが、活動を続けることで彩り豊かになり、景観が大きく変わりました。
作業中、地域の人たちから「いつもありがとう」とお声がけいただくたびに、花が人と人をつなぐコミュニケーションツールであることを実感します。今後は地道に活動を続けながら、花壇に興味を持っていらっしゃる皆さんに積極的にお声がけをし、活動の輪を広げていきたいです。支援のおかげで希望する花苗を購入することができています。きれいな花を育てる楽しさをお伝えしていきたいと考えています。