『みど*リンク』アクション

綱島駅近く、大綱橋が架かる鶴見川の左岸にある寄り洲「バリケン島」において、本年度最後となる「みど*リンク」アクションが開催されました。在来の植物が育つバリケン島には、カニなどの水生動物たちがたくさん暮らしています。地域住民によって結成された「綱島バリケン島プロジェクト」は、その環境を維持するために、外来植物の駆除や、ゴミ拾い、自然観察会などを定期的に行っています。

本日のアクションはその定例活動。参加者は綱島バリケン島プロジェクトのみなさん、自然と共生する川づくりやまちづくりの応援をしている「NPO法人鶴見川流域ネットワーキング」のメンバー、地域住民の方々、そして当社社員です。地域の子どもたちが参加する「マッカチ・カニカニフェスタin綱島バリケン島」も同時に開催され、賑やかなイベントとなりました。

「みど*リンク」アクション認定証の授与式後に、子どもたちによるカニ釣り大会がスタート。竹や葦(あし)にタコ糸を付けた釣り竿を渡してもらうと、みな嬉しそうに糸をたらし始めました。一方、大人たちは、外来植物の駆除を開始。放っておくと増えてしまうオオブタクサ、セイタカアワダチソウ、セイバンモロコシという3種類の外来植物の見分け方を教えてもらい、根から引き抜く作業を行いました。

作業が一段落した頃に、ちょうど子どもたちのカニ釣り大会も終了。曲の始めにこのバリケン島で録った東急の電車の音が入る、ミュージシャンの白井貴子さんが作詞・作曲した「マッカチ・カニカニ音頭」をみんなで歌い踊ったあと、バリケン島のゴミを拾うクリーンアップ活動を行いました。

猛暑の中での活動となりましたが、身近な自然に興味を持ち、その環境を守ることの大切さを学ぶことができた意義深いイベントとなりました。

photo

鶴見川流域で拠点のお世話をしている団体は20ほどあるんですが、私たちもそのうちの1つです。都市の中でも、自然に囲まれた安全な場所があって、見守る大人たちがいれば、子どもたちも楽しく遊べます。バリケン島がそういう場所になればと思い、環境回復の活動とクリーンアップ、自然観察会を地域のみなさんと一緒に定期的に行っています。都市で暮らしていると、自分と自然とのつながりが実感しにくいと思います。この活動を通して、自然とどうつながっているのかを、子どもたちが体で感じてくれればと願っています。私たちの活動は来年で20年目を迎えます。この想いを受け継ぐ子どもたちが育ち、次の世代へと活動がつながっていってくれれば、これほど嬉しいことはありません。本日はお忙しい中、ご協力いただきましてありがとうございました。

綱島バリケン島プロジェクト代表 亀田佳子