前日まで降り続いた雨も上がり、気持ちのいい冬晴れとなった2月19日、武蔵小杉駅から歩いて7分ほどの場所にある川崎市総合自治会館広場において、「みど*リンク」アクションが開催されました。今回の支援グループは、商店街や地域の活性化のために活動している「協同組合武蔵小杉商店街」と「武蔵小杉周辺再開発協議会」のみなさんです。
全長約32キロに及ぶ二ヶ領用水路は、江戸時代につくられた人工用水です
自治会館の横には、神奈川県下で最も古い人工用水のひとつ「二ヶ領用水」が流れており、四季をとおして地域の方々の散策路として親しまれているほか、春には用水沿いの桜を目当てに大勢の花見客が訪れます。ここに新たに藤棚をつくり、桜が咲く3月から4月、藤の見頃である4月から5月と、続けて花見イベントを開催することで、地域のさらなる活性化を図っていきます。
「藤棚は後世に残る宝となるでしょう」と 鈴木区長も駆け付けてくれました!
熱く語る松本理事長
本日は、その活動の第一歩となる「藤の苗木の植樹式」です。グループの代表・松本理事長のあいさつに続き、川崎市中原区長、さらに、地域の住民の代表として中原区町会連合会副会長がマイクを握りました。
認定証の授与式 これが本日植える藤の苗木です
続いて「みど*リンク」アクション認定証の授与式を実施。それが終わると、いよいよ藤の苗木の植樹です。あらかじめ掘っておいた穴の中に、中心メンバーの4名が藤の苗木を設置。ショベルを使って丁寧に土をかぶせていきます。無事に完了すると、会場に集まったたくさんの参加者から盛大な拍手が巻き起こりました。
丁寧に土をかぶせていきます 植樹の後、関係者のみなさんで記念撮影!
植樹した藤は、早ければ来年の春には花が咲き始め、順調に育てば、5~6年ほどで立派な藤棚になるのだそうです。現在、植えられているのは3本ですが、支援グループでは、これからどんどん数を増やしていくことを計画しています。今は桜の名所として有名な二ヶ領用水。近い将来は、藤の花名所としても愛される地域の憩いの場になることでしょう。
この藤がいつか、桜とともに 立派に育ちますように
この街の人気者となるでしょう
協同組合武蔵小杉商店街理事長 武蔵小杉周辺再開発協議会会長 松本等さんのコメント
【みど*リンクを通じての今回の藤植樹への思い】
私達の協同組合武蔵小杉商店街の傘下6通り会の商店会通りがあり、その中の一つとして法政通り商店街振興組合があります。この法政通り商店街はその昔、現在とは違い任意の通り会でした。その当時の役員で二ヶ領用水沿いに桜の木約30本を植えました。その桜も入れて今年で38周年を迎えたさくら祭り花見市を継続してまいりましたが植樹してから57年も経過しますと根っこが腐りかけております。どうしようかと思い思案に暮れていたところ、この度東急の「みど*リンク」アクションに出会い早速お話をしましたところ、話に乗っていただく事になりました。
そこで今の桜の木が駄目になる頃、藤を今のうちに植樹しておけば桜と交替に藤祭りができるようになると思い、この度、御協力を願い完成した次第です。今後はこのさくら祭りと同じように藤祭りのできるのを楽しみにしております。
【二ヶ領用水路憩いの場づくり今後の目標】
現在は藤の苗木2本は新しく、1本は傍の藤を移設し計3本となりましたが、今後一本二本と増やし藤通りといたしたくはりきっております。
現在はちょうど桜まつりの会場の中心でもあり式典の前でもありますので、川崎市を挙げての財産になるのは間違いないところでございます。
隣を流れている二ヶ領用水もこの度川崎市の公益社団法人土木学会選奨土木遺産として指定され今後花回廊と共に歴史ある二ヶ領用水に沿っての通行の量も増えること間違いなく楽しみにいたしております。
なお藤棚の下にベンチを置き御老人の休みの場ともしたいと考えております。