「慶應義塾大学・日吉丸の会」を支援する『みど*リンク』アクションが、5月12日と7月7日の2日にわけて開催されました。
日吉丸の会は、2014年度の支援グループにも選ばれた団体で、今回が2度目の選出です。同グループは、慶應義塾大学・日吉キャンパス内にある、まむし谷において、エノキ・クヌギ林の復活を目指す雑木林再生活動や、湧水を利用した水辺の再生活動を実施。生物多様性の保全に貢献しながら、防災も考慮した緑地管理を続けています。
また日吉丸の会では、日吉キャンパスが、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催時に、イギリスチームが滞在する事前キャンプ地に選ばれたことを受け、キャンパス内の花や緑のさらなる充実を図ろうと考え、新しい試みを始めています。世界を『みど*リンク』でつなぐ取り組みといっても過言ではありません。
5月12日に開催されたのは、『みど*リンク』アクションの認定証授与式。
同日、横浜市港北区のイベント「港北オープンガーデン」の一環として、日吉キャンパス内の緑をめぐる見学ツアーを日吉丸の会が実施しましたが、そのツアーの最後に、参加者たちが見守る中、代表の小宮繁さんに認定証が手渡されました。
当日はセレモニーを記念して、クヌギの幼木の植樹も実施。会のメンバー、見学ツアー参加者、当社社員が協力して植えた木は、『みど*リンク』アクションにちなみ、「リンク」君と名付けられました。
7月7日には、日吉キャンパス・来往舎にて、市民向けの勉強会「自然と共生する都市を考える ~慶應日吉キャンパスを事例に、英国の手法を参考に~」が開催されました。この勉強会では、イギリス式の環境関連活動(ナショナル・トラスト)や都市計画(グリーンベルト)をテーマに、講演やトークセッションが行われました。
登壇した3名は、神奈川のナショナル・トラスト運動と連携し、小網代(三浦市)の希少な流域生態系の保全活動に従事している矢部和宏さん(NPO法人小網代野外活動調整会議副代表)、首都圏におけるグリーンベルト計画について講演した岸由二さん(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング代表理事)、そして日吉キャンパスの緑地保全の取り組みについてお話した日吉丸の会代表の小宮さんです。
講演やトークセッションを通して、地域の人たちとともに、緑の活動に関する知見を深めた会のメンバー。イギリスチームを迎えるにふさわしい日吉キャンパスの緑地整備が、さらに進んでいくことでしょう。
慶應義塾大学・日吉丸の会 代表 小宮 繁さんコメント
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、イギリスのチームが日吉キャンパスに事前に宿泊することになりました。それを踏まえて、イギリスのチームを迎えるにふさわしい緑を整備していこうと考えたのが、今回の取り組みのきっかけです。
今後も、日吉駅前で花壇を作っている団体と協力したり、イギリス式のバタフライ・フラワーガーデンを整備したり、さまざまな活動を予定しています。
本日(7月7日)の勉強会は、イギリス発祥の自然保護の考え方や手法を知ることで、今一度わたしたちの活動を見つめ直し、今後の活動を考えるきっかけにしようと実施しました。勉強会は一般の方に向けたものでしたが、われわれメンバーも大変勉強になりました。今後の取り組みに期待してください。本日はありがとうございました。