夏を思わせる陽気となった5月27日、日吉駅からバスで約10分、松の川緑道沿いにある「鳥の広場」で、『みど*リンク』アクションが開催されました。今回の支援グループは、チョウ(キアゲハ)が好む植物を日吉の街に増やす取り組みや、水辺の生物が生息するビオトープ(生物の生息空間)の整備を行っている「松の川遊歩道(緑道)の会」です。同会は、2015年度の支援グループに選ばれた団体で、『みど*リンク』アワードにも選出されています。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、慶應義塾大学・日吉キャンパスが、イギリスチームの事前キャンプ施設のひとつとなります。松の川遊歩道(緑道)の会ではこれを見据え、日吉の街を訪れたイギリスチーム関係者にも松の川緑道の魅力が伝わるよう、緑道の樹木などに日本語と英語の説明板を取り付けます。また、英国で盛んなガーデニングを参考に、チョウが好きなパセリと花を植えたプランターを日吉の街に設置。さらに、かつてこのあたりには田んぼが多かったこともあり、稲の育成も始めています。本日は、説明を付ける場所の下見や、『みど*リンク』アクションの認定証の授与式を行います。
今回の取り組みは、日吉の街の東側で活動する「慶應義塾大学・日吉丸の会」(2018年度支援グループ)の協力を得ながら行います。日吉丸の会は、日吉キャンパス内で雑木林と水辺の再生に取り組んでいます。昨年、ドングリから育て「太郎クヌギ」と名付けたクヌギを雑木林再生のために伐採しました。松の川遊歩道(緑道)の会が設置する説明板は、この太郎クヌギを使って作ります。
松の川緑道を日吉駅の方に向かい、説明板を取り付ける現場を見学した後、鳥の広場に戻って、『みど*リンク』アクションの認定証の授与式を実施しました。それから、本日参加した松の川遊歩道(緑道)の会・日吉丸の会のメンバーと当社社員で記念写真を撮影。続いて、広場の一角に「クサギ」を記念植樹し、本日の活動は終了となりました。
説明板の設置などにより、イギリスチームのおもてなしはもちろん、日吉に住む人たちの緑道や樹木・野草への関心、地域への愛着がさらに高まることが期待されています。また、チョウを育む緑や花のプランターを設置することで、生物多様性の回復にも貢献できるそうです。
松の川遊歩道(緑道)の会 田辺 美紗代さんコメント
2020年にイギリスチームが日吉の街にいらっしゃるということで、私たち、ここに住む者にとっても国際感覚を身につけるチャンスだと思います。ましてや、普段私たちが活動している松の川緑道はグラウンドの側を通っているのですから、ぜひ何か始めるべきだと考えました。皆で国際感覚を身につけること、そして来てくれるイギリスの方々に日吉の緑の素晴らしさを感じてもらうこと、この2つのために今回の取り組みを始めることにしました。
『みど*リンク』アクションへの応募にあたっては、さまざまな人にご助力いただきました。また、いろいろな団体が申請なさっている中で選んでもらったのですから、ご支援をありがたく受け、関わった皆が「やってよかった」と思えるよう、また、予定通りきちんと仕上げるようにがんばっていこうと思います。本日はありがとうございました。