『みど*リンク』アクション

朝夕の冷え込みが感じられるようになった11月14日。東急東横線綱島駅近くの道路脇にある花壇で、『みど*リンク』アクションが開催されました。今回の支援グループは「綱島交差点なごみ花壇」です。同グループは、人も車も途切れることのない交差点の脇にある花壇を、地域住民のなごみと癒しのスポットに変えようと活動しています。

この日は『みど*リンク』アクションの認定証の授与式と、花苗の植え替えを行う日です。代表の真島淳子さんらメンバーが集ったところで、まずは『みど*リンク』アクション認定証の授与式と記念撮影。今回、園芸用名札やオベリスク、歩道レンガや各種花苗などが『みど*リンク』アクションから提供されています。

『みど*リンク』アクション認定証の授与式

綱島交差点なごみ花壇代表の吉原さん(左)

授与式が終わると、メンバーはすぐさま花壇のあちこちへ散らばり、慣れた手つきで作業を始めました。それもそのはず、綱島交差点なごみ花壇の主要メンバーは、緑化技術の専門家。公益財団法人横浜市緑の協会による養成講座を受講して「よこはま花と緑の推進リーダー」に認定された方々なのです。また、代表の真島さんが綱島小学校PTAの園芸部や整備委員会を誘ってつくった「グループ花いっぱいTsunashima」に参加しているメンバーも多数。綱島駅前の商店街で活動しているそうです。

今回新調した園芸用名札

テキパキ作業するメンバーの皆さん

小さなご近所さんも水やりのお手伝い

慣れた手つきでどんどん植え替え

この日植え替えた花苗は約80本。オベリスクには、ツルバラ「ゴールドバニー」を螺旋状に誘引しました。花壇の中央を斜めに通る小径からバラを楽しむのが、待ち遠しくなります。

ひととおりの植え替えが済むと、新調した園芸用名札を差して完了。名札には花の写真とともに、花の和名・英名、開花期や科名が記されています。さっそく道行く人も「何が植えられたのかな」とのぞき込んでいました。来年春の「港北オープンガーデン」(港北区による催し)に訪れる人にも、生まれ変わった「イングリッシュガーデン」を楽しんでもらえそうです。

オベリスクにツルバラを誘引

花壇の中央を斜めに通る小径

綱島交差点なごみ花壇 代表 吉原智恵子さんコメント

この場所はかつて、枯れたツツジやササ、ドクダミに覆われ、ゴミの投げ捨てもひどいものでした。私が推進リーダーになったとき、真っ先にここをきれいにしようと、土木事務所に「花壇にさせてください」とかけあいました。2014年から活動を続けていますが、助成金が終わってからは、ひとつの花壇としてのまとまりがつくりにくくなっていました。今回『みど*リンク』アクションにご支援いただき、私たちの知識を生かしてこの花壇を「イングリッシュガーデン」に生まれ変わらせることができ、大変うれしく思っています。「きれいですね」「この花は何ですか」と、通る方が話しかけてくださるので、この花壇は地域の方々とのコミュニケーションの場にもなっています。花壇が目の前にある美容室の方も喜んでくださり、ご厚意で道具を置かせてもらったり、お水を使わせてもらったりしています。ここでは複数の団体が一緒になって活動しているため、横の情報共有も自然とできています。

綱島はいま、新駅の建設で駅や道路の工事が進んでいます。この交差点もますます人通りが多くなることでしょう。急ぎ足で過ぎていく人々が、ふと足を止めて花や緑に癒され、なごむような、綱島の名所の花壇にしていきたいですね。