『みど*リンク』アクション

梅雨の晴れ間となった7月12日、東急田園都市線つくし野駅から徒歩10分ほどの場所にある畑で『みど*リンク』アクションが開催されました。今回の支援グループは、2019年度の支援グループにも選出された「つくし野ビオトーププロジェクト」です。

「つくし野ビオトーププロジェクト」は2005年に発足。地域の未就学児や小学生、保護者を主な対象に、自然体験を中心としたイベントの開催を続けています。地域住民から提供された専用畑で、いろいろな作物を植え、育て、収穫し、調理し、食べることを通じて、私たちの命が作物の命によって支えられていることを実感できる機会を提供しています。

本日のイベントは4回目の定例活動、「ジャガイモを収穫しよう」。参加したのはグループのメンバーと地域住民、そして当社社員です。

畑の一角で認定証の授与式を開始

いつも活動に参加している子どもたちが認定証を受け取ってくれました

『みど*リンク』アクションの認定証授与式に続き、代表の小池さんが、実際の作物を見せながら挨拶。ジャガイモは、おいしいうえに虫や病気に強いこと、ジャガイモとプチトマトは同じナス科の仲間で実の形が似ていることなどを話され、参加者の興味を引いていました。

「ジャガイモはすごい!」と熱く語る小池さん

「ジャガイモとプチトマトの実が似ている理由は…」

続いては、お待ちかねのジャガイモの収穫です。畑の畝(うね)に並んで座った参加者が、スコップで土を掘っていくと…。元気に育ったジャガイモが次々と地表に顔を出しました。「こんなに大きいよ!」「小さいのもある!」と畑のあちこちで子どもたちの歓声が上がりました。

いよいよジャガイモ掘りのスタートです

親子で参加「大きいのがとれたよ!」

元気な畑にはいろんな虫たちが生きています

収穫したジャガイモをみんなに均等に分けていきます

ジャガイモのあとは、ハツカ大根などの収穫も

小松菜は顔よりも大きくてびっくり

参加した保護者の一人は、「自分たちでとった野菜は子どもたちもよく食べてくれます」、とうれしそうに話してくれました。「つくし野ビオトーププロジェクト」が提供する自然とのふれあいが、地域の子どもたちの食育、そして命の大切さを学ぶきっかけになっているようです。その活動は、この“田園都市”つくし野周辺の地区全体が、人と多様な生き物が共に暮らす「ビオトープ(生物の生息空間)」であると感じさせてくれます。

最後にトラクターで畑を耕す様子も見学

ジャガイモは参加者みんなでお持ち帰りしました

つくし野ビオトーププロジェクト代表 小池 常雄さんコメント

昨年に引き続き『みど*リンク』アクションに応募しました。私たちの活動は今年15年目を迎えていますが、これからも少しでも長く続けたいと考えています。これまで助成してもらっていた町田市の制度が変わってしまったこともあって、今年も東急さんの『みど*リンク』アクションに支援をお願いした次第です。

活動はいろいろと大変なことがありつつも、地域の人が支えてくれますし、参加者も毎回満足そうな顔をして帰ってくれるのがうれしくて、ここまで続けられました。私は普段、建築設計の仕事をしているのですが、例えば小学校の設計をしたとしても、実際に学校を使う子どもたちの声を直に聞くところまでは経験できません。そういう意味でも、地域の皆さんと触れあえる、直接声を聞けるこの活動は、私にとっても価値のある取り組みなのです。

今年は新型コロナウイルスの影響で、これまでのような活動がなかなか難しい状況です。幸い私たちの活動は屋外で行うものですので、感染症対策に最大限気をつけ、子どもたちによい経験ができる場を提供していけるよう頑張っていきたいです。