『みど*リンク』アクション

気持ちのいい青空が広がった10月30日、学芸大学駅から徒歩10分ほどの「のざわテットーひろば」にて、『みど*リンク』アクションが開催されました。今回の支援団体は、この広場を運営する「NPO法人 野沢3丁目遊び場づくりの会 のざわテットーひろば」です。

敷地北側に立つ白い鉄塔がシンボルの「のざわテットーひろば」。「地域のみんなで子育てしよう」「子どもたちにもっと自由な遊び場を」という思いで開放された住宅街の中の私有地を利用して2002年に誕生。世田谷区の「おでかけひろば事業」として同団体が運営しています。

週5日、年間で250日ほど広場を開放。敷地内には、絵本やおもちゃを備えた室内施設、泥んこ遊び・木登り・昆虫採集などができる屋外スペースがあり、子どもたちは自由に遊べます。保護者は子どもの様子を見守りながらホッと一息。子育てに関する情報交換の場にもなっています。

みんなの遊び場「のざわテットーひろば」

季節の花が園内を彩ります

生き物を育てるビオトープ

泥んこになって遊べる土の広場

思い思いにくつろげるウッドデッキ

レモンの木やハーブ園もあります

この広場は、親子の遊び場としての役割に加え、多世代がつながり、助け合いが生まれる場になることを目標にしています。ところが実際の利用者は子育て世代の母親が中心で、父親やシニア層の利用は伸び悩んでいました。
そこで今回、花の世話や野菜の栽培、ハーブ園の整備、さらに桑の木の栽培(挿し木)を企画。花壇の手入れや畑作業などをきっかけに幅広い世代の利用を促し、地域交流のさらなる活性化を目指しました。さらに、この取り組みを通して、「地域のみんなで子育てしよう」「子どもたちにもっと自由な広場を」という思いを、街全体に広めていこうとしています。

本日は、人気の親子イベント「さつまいも掘り」を実施します。収穫に先立ち、子どもたちはウッドデッキ前に集まって、さつまいもについて学びます。スタッフが広げる本を、みんな興味深そうに見つめていました。

続いて広場の一角にある畑に移動し、さつまいも掘りに挑戦です。手で土を掘ると、立派に育ったさつまいもが次々と顔を出しました。「出てきたよ!」「大きいね!」…。参加者たちは歓声をあげながら収穫を楽しんでいました。

いよいよ芋掘り開始!

みんな夢中で土を掘っています

さつまいも発見!

大きいのがとれたよ

おうちでおいしく食べてね

さつまいも堀りの後、『みど*リンク』アクションの認定証授与式を実施。最後にみんなで集合写真を撮って、本日の活動は無事終了しました。

木漏れ日の中、認定証授与式を実施

代表の小澤さん(左)

これからも多世代交流の生まれる場として

NPO法人 野沢3丁目遊び場づくりの会 代表理事 小澤里穂さんコメント

もともと世田谷区の住宅地には緑が多くありませんが、この広場には緑がたくさんあります。ここをもっと自然豊かにして、子どもたちに緑に触れ合う機会を増やしてあげたいなと考えています。また、今日のさつまいものように、身近な野菜や果物を、子どもたちが自分の手で収穫し食べることで、食育にもつながります。こうした経験値をもっと増やしてあげたいなという思いが強くあります。

性別や年齢を問わず、幅広い層に広場を利用していただく機会を提供できればと考え、『みど*リンク』アクションに応募しました。ここは地域のいろいろな人が集まりコミュニケーションができる場です。また、誰かが「やりたい」と思ったことを、みんなで協力して実現できる場でもあります。
今後もたくさんの方に知っていただき、より多くの方に利用してもらえるよう頑張っていきたいと思います。