6月8日、目黒区立平町児童館にて、『みど*リンク』アクションが開催されました。今回の支援グループは、小学生を主なメンバーとする「たいらまちガーデニングスタッフ(TGS)」です。この日の活動にはTGSのメンバーと児童館スタッフ、当社社員が参加しました。
平町児童館は、東横線・都立大学駅から徒歩10分ほど、環状七号線に面した目黒区立の児童館です。現在、児童館に登録している小学校2~6年生の11名ほどがTGSのメンバーとして活動しています。平町児童館では2018年からSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みに触れるきっかけ作りをしてきました。最近は学校でもSDGsについて「何ができるか」を考える機会があるそうですが、メンバーにはTGSの日々の活動を通して、環境問題がより身近なものになっています。
今日は花と野菜の植え付けを行います。まずは先に集合したメンバーが、近所のお花屋さん(「花ひろ」さん)に苗を受け取りに出掛けます。みんなで「今日はお花と野菜を買いにきました!」と、花屋さんへのごあいさつの練習をしてから出発です。歩いている途中、すれ違う街の人たちが「こんにちは」と声を掛けてくれました。5分ほどで花屋さんに到着。挨拶もしっかりできました。今日植える苗は、マリーゴールドとニチニチソウ、キュウリ・ナス・ピーマンです。子どもたちはそれぞれ苗の入ったビニール袋を手に帰ってきました。花屋さんも自転車に苗を積んで児童館まで同行します。
最初は児童館入り口の花壇とプランターに花の苗を植えました。花屋さんにアドバイスをもらいながら、色のバランスもよく植え付け完了です。続いて児童館裏手の畑に移動して、キュウリ・ナス・ピーマンの順に苗を植えていきました。ときおりテントウムシやナメクジが現れて、歓声(悲鳴?)が上がりましたが、植え付けは完璧な仕上がりです。仕上げにホースで水やりをして作業は終了しました。
最後に児童館前で、記念撮影と『みど*リンク』アクションの認定証授与式を実施。TGSの代表で児童館館長の志田さんに認定証を授与しました。
これからは、TGSのメンバーが毎日交代で水やりや草取りをしていくそうです。道行く人の目を楽しませる花々や収穫が楽しみな野菜を育てて、その成果を街の人たちと分かち合う。それはSDGsの「目標11(住み続けられるまちづくりを)」にもつながる取り組みになることでしょう。
たいらまちガーデニングスタッフ(TGS) 古郡理恵さんコメント
平町児童館では子どもたちの主体性をとても大切にしています。子どもたちが「児童館でどんなことができるか」について考えていく中で、「緑の多い児童館にしたいね」という話になったのが活動のきっかけでした。みど*リンクへはホームページを見て応募しました。今年度は、コロナで交流が希薄になっていた地域の方との距離を、この活動で縮められたらという思いもあります。
月に1-2回行う会議を通して、花のことや地域の人との「関わり方」について、子どもたちと一緒に考えているのですが、植えたいものや(花を使って)作りたいものなどは、子どもたち自身が提案します。咲いた花だけでなく、花のタネや、しおりや押し花など花を使ったプレゼントをみなさんに差し上げるアイデアが出ていますが、今後、大人はその具現化のためのサポートをしていきます。
目黒区生まれ目黒区育ちの自分は、身近に触れられる自然が少ないことをさびしく思っていました。いま、TGSの活動で元気いっぱいな子が緑に触れて、水やりの時にはとても優しくなった、そんな一面に気付いたりするとうれしくなります。また、植物を育てるという目的以外の「新たな発見」、たとえばカブトムシの幼虫やキュウリのイボなど、大人は当たり前と思っていることに子どもたちの「気付き」や「関心」があったときは、特にうれしいです。コロナで減った多世代交流の機会が増えていくことがこれらからの楽しみです。