『みど*リンク』アクション

6月12日(雨天のため中断)と11月27日に、東急東横線・大倉山駅から徒歩15分ほどの師岡打越第三公園にて、『みど*リンク』アクションが開催されました。今回の支援グループは、1990年に地域住民により結成された「師岡みんなの花しごと(師岡打越第三公園愛護会)」です。

同グループは、長年にわたり師岡打越第三公園内の花壇の世話をしてきましたが、メンバーの高年齢化にともない活動が難しくなり、2020年春にコアメンバーを若い子育て世代に引き継ぎました。メンバーは若返ったものの、手入れの手間、雑草やゴミ、蚊、安全性など課題は山積したまま。そこで、メンバーの負担を減らし、長く楽しく活動を続けていくために、花壇のリニューアルを実施しました。宿根草を取り入れることで植え替えの手間を低減し、将来も持続可能な花壇づくりに挑戦しています。毎年冬には、チューリップなどをばらまくように植えて、長い期間楽しめる“球根ミックス花壇”を作っています。

6月12日、師岡みんなの花しごとのメンバーと当社社員が参加し、『みど*リンク』アクションの認定証授与式を実施。当日は作業も予定していましたが、突然の雨により、授与式を終えたところでこの日の活動は終了に。

 公園愛護会代表の影山さん(右)

11月27日に実施したのは、毎年恒例の「球根ばらまき」イベントです。グループのメンバーや地域の人たちが集まり、まずは公園内の雑草取りや落ち葉掃除を行いました。園内がきれいになったら、いよいよ花壇に球根をまきます。メンバーが持参した、いろいろな種類のチューリップの球根を混ぜ、各自手に取って花壇の周りを囲みました。

手分けして公園内の落ち葉を掃除

いろいろな種類の球根を混ぜておきます

「せーの、そーれー!」の掛け声とともに花壇に球根をまき、落ちたところにスコップで穴を掘って植えていきます。こうすることで異なる種類がよい具合に混ざり合い、開花したときに野原のような自然な趣きの花壇になるそうです。皆さん手際よく作業を進め、無事に球根の植え付けが完了しました。

両手に球根を持ち、花壇に向かって「そーれ!」

花壇に入って、転がった球根を探します

土を10cmほど掘って球根のとんがりを上にして植えます

皆さんテキパキと作業を進めています

アネモネやムスカリの球根も植えました

春の開花時期が今から楽しみです!

ここで成長したチューリップなどの植物は、数年後に近隣の公園や花壇に株分けするのだそうです。この活動を通して、ホッと一息つける自然景観を街の中に増やすとともに、地域のコミュニケーションの活性化にもつなげていく予定です。

師岡みんなの花しごと(師岡打越第三公園愛護会)メンバー 寺田 大地さんコメント

この公園ができて30年ぐらいが経ちます。これまで、開園当時のメンバーが長らく公園整備を担ってくれていました。しかしメンバーの高齢化により、徐々に公園全体に手が回らなくなってきました。そこで我々子育て世代が、活動を引き継ぐことにしました。

ところが、若い世代のメンバーだけでやっていくとなると頻繁に活動するのは難しくなります。それほど手をかけなくてもキレイな状態を維持する方法はないかと考えた結果、宿根草を植え、花を自然に配置し、ローメンテナンスな花壇づくりを目指すことにしました。このやり方がうまく回り始めたため、さらに広く展開しようと思い、今回『みど*リンク』アクションに応募しました。

活動を続けてきた結果、この公園を幼稚園児たちが散歩時間の目的地にしてくれたり、近隣の大人たちがウォーキングのゴールにしてくれたり、そんなことが起こり始めています。地域に暮らす皆さんが、「この公園を目指して散歩しよう」と思えるような、そんな花壇や景観をこれからも提供していければと考えています。