『みど*リンク』アクション

6月10日、蒲田駅から徒歩10分ほどのところにある東矢口三丁目公園にて、『みど*リンク』アクションが開催されました。今回の支援グループは、新蒲田二丁目児童公園や東矢口三丁目公園で、地域の人たちと一緒に「いきちか花壇プロジェクト」を推進している「いきちかクラブ(いきちか学童クラブ運営会)」です。

「いきちか」とは、「生きる力」の略。「いきちかクラブ」では、誰でも参加できるLINEのオープンチャットを利用して、公園の花壇の整備活動の参加者を募り、その取り組みを通して、地域のつながりや助け合いの輪を広げています。公園で行う活動のほか、公園に植える一年草を、地域の人に自宅でタネから育ててもらう「花の里親」の取り組みや、花植え以外の関わり方として開催している「花壇写真コンテスト」など、地域の人を広く巻き込みながら続けています。

現在、「いきちかクラブ」が力を入れているのは、東矢口三丁目公園の花壇整備です。地域の人たちと共に公園をきれいにすることで、地域に「街をきれいに保とう」という意識が芽生えることを目指しています。

本日の活動は、花壇の整備と花植え、そして何年も放置された枯れツタを除去することです。最初に『みど*リンク』アクションの認定証授与式を実施。集合写真を撮影したら、さっそく作業開始です。

代表の向井愛さん(右)

まずは公園入り口近くの花壇の土の質を改善するために、植えられている花をやさしく抜いて、花壇近くに集めておきます。続いて、花壇内に子どもたちの通り道を作るために枕木ステップを並べ、さらに木製の柵(エッジング)を土に差し込んで、花壇内を区分けしました。それが終わると、土に肥料を混ぜ、土の質を改善。続いて、先ほど抜いた花や、それとは別に用意していた新たな花苗を、花壇全体のバランスを見ながら植えていき、最後に水をたっぷりあげたら、公園入り口花壇の作業は終了です。

花壇内の花を抜いて集めます

抜いた花からタネを取ります

枕木ステップを並べて…

木製の柵(エッジング)で区分けしていきます

改良した土に、抜いた花や新しい花・緑を植え…

水をあげたら作業終了!

この作業と並行して、公園の西側にある花壇の土の改善と花苗植え、さらに枯れツタを除去する作業も行われました。湿度が高く、汗ばむ中での作業でしたが、力を合わせて、無事すべての場所で作業を終えることができました。

きれいになった花壇を、満足気に眺める参加者の皆さん。自分たちの手で花壇を整備したことで、「この先も公園をきれいに保ち続けたい」という思いを抱かれたようです。

枯れツタを取り除く力仕事もどんどん進みます!

見違えるようなきれいな花壇になりました!

花壇を大切にする気持ちが育まれます

いきちかクラブ(いきちか学童クラブ運営会) 代表 向井愛さんコメント

この取り組みをはじめたきっかけは、公園にいつもゴミがあって、その中で子どもたちが遊び、育っているのを見ていたたまれなくなり、「自分たちで公園を良くしたい」という思いを抱いたことです。

実際に公園の花壇管理を始めてみると、花好きの方には、本当に優しい方が多くて、公園の花壇って良いツールだなあと思いました。良い人に出会えるし、365日24時間、誰でも使えるオープンな場所だし。花壇には土があって、虫がいて、花が咲いていて、デザインの好きな人、花や虫が好きな人、みんないろんな使い方ができます。だから花壇を使って、街の人をたくさん巻き込んで、つながりを作っていけるんじゃないかと。そう思って、活動に本腰を入れました。

私たちの活動では、グループチャットを通じて参加者を募る形をとっていて、あえてメンバーの境界をあいまいにしています。これは、「入会」という壁をなくし、本当に「みんな」の活動になってほしいと考えたからです。SNSのように、ふと見かけたときに、誰でも気軽に参加できるような、そんな場所やつながり方が、地域にひとつぐらいあってもいいんじゃないかと考えています。

今回実施したようなイベントを今後も細々と行いつつ、地域の皆さんが、公園や街を、これまで以上に「自分ごと」として感じてもらえるようにしていきたいです。そんな皆さんの思いが、今度は子どもたちにも伝わり、やがて子どもたちが育っていった先に、また新しいつながりや輪を広げていってもらえれば。そんな風に、地域のために動く人たちが増えていけばうれしいですね。