『みど*リンク』アクション

爽やかな秋晴れとなった10月23日、たまプラーザ駅から5分ほどのところにある地域コミュニティ交流拠点「コミュニティ・コア」にて、『みど*リンク』アクションが開催されました。今回の支援グループは、「どこコレ? in たまプラーザ運営事務局」です。

「どこコレ? in たまプラーザ運営事務局」では、撮影した場所がわからなくなった昔の写真を地域の人から集め、地域の人の経験や知恵によって「いつ」「どこで」撮られたものかを特定していく展示イベント「どこコレ? in たまプラーザ」を企画・運営しています。この取り組みは、もともとNPO法人20世紀アーカイブ仙台と、せんだいメディアテークの協働事業として、2013年に始まったもの。世代間交流を通して、写真の場所が特定されていくユニークな手法が注目され、現在は全国各地で開催されています。

第1回の「どこコレ? in たまプラーザ」は2023年の3月に開催され、100人を超える参加者が集まる大盛況のイベントになりました。本日は、その2回目。まず展示会場にて認定証授与式を実施。集まったイベント関係者らとともに集合写真を撮影しました。

認定証授与式を実施

代表の藤井さん(左)

展示の様子

会場には、さまざまな世代の人が次々と訪れ、展示された写真を楽しそうに鑑賞していました。「この写真の場所って、あそこだよね」「お気に入りスポットだったのに、なんでなくなっちゃったんだろう?」「そういえば、たまプラーザの駅前って、昔こんな風だったんだよね」など、街の昔の光景を前に会話が弾みます。

写真には情報やコメントの書き込まれた付箋が貼られています

昔住んでいた家を発見した人もいたようです

特撮のロケ地なども

昔の光景に見入ったり思い出話で盛り上がったり…みなさん楽しそう!

たくさんの写真が集まりました

「どこコレ?」を愉しむための五箇条は「日影で方角を読むべし」「看板・幟から位置を特定すべし」「地図と合わせて街並みを見るべし」「勇気を出して付箋に書き込むべし」「先輩の話をじっくり聞くべし」! 展示された写真の周りには、みなさんの思い出や情報が書き込まれた付箋がたくさん貼られていました。まずは、こうした地域の人から寄せられた情報を元に、写真が撮られた場所とアングルを特定していきます。

今後は地域の人たちとその写真の現在地を実際に訪れ、同じアングルでもう一度写真を撮影するウォーキンイベント「歩くどこコレ?」も開催する予定とのこと。こうして昔の写真と、現在の同じ場所の写真とをセットでアーカイブして、街の変遷の記録を未来へと残していくそうです。

どこコレ? in たまプラーザ 藤井 本子さんコメント

私は去年まで、地域の人のお話で街の変遷を記録する「街のはなし」(2021年度、2022年度の支援グループ)の取り組みをしていたのですが、その際、知り合いのライターさんから、「こういうの、やらない?」と、仙台の「どこコレ?」の活動を教えてもらったのです。

「街のはなし」でも、過去のことを忘れられないよう、みなさんの話をきちんと残しておこうと考えていたのですが、同じように写真も、たまプラーザの第一世代が生きているうちに残しておかないと、なくなってしまうと思ったのですね。それで、仙台の方々に連絡を取り、たまプラーザでも開催させてもらう流れになりました。

実際に取り組みを始めると、街の人が積極的に参加してくれて、昔の写真が次々と集まってきました。展示イベントを開催したときも反響は大きくて、本当にたくさんの人に来場いただきました。小学生たちも課外学習として会場に来てくれて、すごく楽しそうに写真を見ていましたね。

昔を知らない子どもたちには、「みんなが今当たり前に暮らしているこの街の様子は、当たり前じゃなくて、みんなが大事にしてきたから、こうなっているんだよ」とか。「昔はこんな風だったのが、今はこんな風に変わっているんだよ」とか、そういうことを分かってほしいと思います。去年の「街のはなし」の際にも同じようなことを言っていましたが、高齢の方には、たまプラーザ“あるある”を。そして、子どもたちには、たまプラーザの“トリビア”をぜひ知ってもらえればと思います。

たまプラーザで「どこコレ?」が成功したら、次は青葉台とか二子玉川とか、田園都市線沿線で数珠つなぎの開催になると、すごく楽しそうですよね。そのためにも、私たちが良い先例になれればと思っています。