『みど*リンク』アクション

少しずつ暑さが増しはじめた5月25日、東横線・中目黒駅から徒歩12分ほどの場所にある、目黒区立中目黒公園にて、『みど*リンク』アクションが開催されました。支援グループは、2022年度・支援グループにも選ばれた「さーくる・ガーデン・クラブ」です。

さーくる・ガーデン・クラブは、2002年の中目黒公園開園と同時に発足したボランティア団体です。同クラブでは、「正面花壇」「中央花壇」「色花壇」「スロープ花壇」など公園内の複数の花壇を管理。生物多様性を重視した無農薬有機栽培での花や緑の育成に取り組む他、コンポストによる堆肥作りで循環型の園芸活動も実現しています。さらに、公園内で育てたハーブなどを利用して、目黒区民向けに、ラベンダースティックやクリスマスリース、ドライフラワーの花束をつくるイベントを行うなど、地域コミュニティーの活性化にも貢献しています。

2024年度、さーくる・ガーデン・クラブは結成22周年を迎えます。立ち上げに関わった会員が高齢となり引退が相次ぐ中、現在活動している会員の結束力を高め、公園の来園者に活動をアピールするため、おそろいのエプロンを着用することにしました。また、花壇の周りのプラスチックの囲いを木製の連杭に変えることで安全性を高め、公園の景観を高める取り組みも開始。さらに、高齢化が進んだ会員の負担を減らすため、手間が少ない宿根草や球根を植える活動も進めています。

本日の活動は、木製の連杭の設置と、夏から秋に向けて楽しめる花の苗を植えること。参加したのは「さーくる・ガーデン・クラブ」の皆さんと当社社員です。

初めに『みど*リンク』アクション認定証の授与式を実施。集合写真を撮影したら、さっそく作業開始です。

「花とみどりの学習館」で認定証を授与

まずは連杭を入れるための溝を掘ります

最後にハンマーで高さを調整します

かわいい柵ができあがりました

花苗を丁寧に植えていきます

最後に水をたっぷりと。きれいな花壇が完成!

「色花壇」と名付けられた花壇で、木製の連杭の設置が始まりました。まずは、花壇の枠に沿ってスコップで土を掘り、連杭を設置していきます。隣の連杭と高さを合わせたら、土を入れ、木製のハンバーで上から打ち込んで高さを調整すれば完成です。

「中央花壇」では、マリーゴールドやサルビアなど、夏から秋にかけて花を咲かせる花苗を植えていきます。苗ポットを全体に並べてバランスをチェックしたら、土を掘り、花苗をひとつずつ丁寧に植えていきました。全て植え終えたら、ジョーロで水をたっぷりあげ、作業完了です。

公園ビジターセンター「花とみどりの学習館」近くの作業スペースでは、ポーチュラカやシロタエギクを使ったハンギングバスケットをつくる作業をした他、各花壇の花がら取りも行われました。

中目黒公園の自然を守るとともに、地域の活性化にも貢献する「さーくる・ガーデン・クラブ」。今年度の取り組みを機に、これまで以上に活動が盛り上がっていくことが期待されます。

作業スペースでも、さまざまな作業が進行中

ハンギングバスケットは作業スペースの入り口に飾られました

温室小屋ではいろいろな植物がタネから育てられています

「学習館」にはイベント用ドライフラワーも

大好評のおそろいエプロン!

さーくる・ガーデン・クラブ 中村 玲子さんコメント

私たちは今年、創立22年を迎えます。参加メンバーの高齢化により、創立当時から参加してきた方々が、去年あたりから少しずつ来られなくなりました。これに伴い、メンバー数も減少しました。そんな中、また人数を増やしたい思いと、周りに活動をアピールしようという思いから、共通のエプロンを着用することになりました。

もうひとつ、プラスチックの囲いから木製の蓮杭に変えたのは、去年、囲いに足を引っ掛けて転倒してしまった方がいたからです。やはり足をひっかける可能性のあるものは怖いなと。そこで、せっかくなら自然環境になじむものにしようということで、木製の囲いを選びました。

実際に木製の連杭は、公園の雰囲気にすごく馴染み、花壇全体のイメージもよくなりました。エプロンも、「周りの緑によく馴染む」と同じ公園内で活動する他のグループメンバーからお褒めの言葉をいただいています。まだメンバー増にはつながっていませんが、皆の結束力を高めながら、前向きに活動を続けていこうと思います。

中目黒公園は、花壇の写真を撮りに来園される方も多いです。一年を通して「きれいだな」と感じてもらえる花壇を維持できるよう、今後も尽力したいですね。