『みど*リンク』アクション

爽やかな秋晴れとなった11月1日、世田谷線山下駅に隣接する花壇「ガーデントラム山下」で、『みど*リンク』アクションが開催されました。今回の支援グループは、ガーデントラム山下で15年以上花壇の世話をしている「NPO法人まちこらぼ」。2021年度、2022年度の支援対象にも選ばれています。

ガーデントラム山下には、2007年に「玉電開通100周年」を記念して6本の河津桜が植えられました。その後、5本が病気や台風で枯れてしまい1本だけが残りました。現在は2016年に植樹した桜と合わせて2本の桜の木が植わっています。「まちこらぼ」は、2021年にこの花壇の再整備に着手。花壇の一角に、土留め兼通路用のレンガを敷き詰め、ハーブなどの多年草を植え、イングリッシュガーデン風の花壇を作りました。

今年度もその活動を継続し、花壇を維持・整備します。雑草を減らし、ゴミを捨てられにくい環境を整えるため、花壇の一番道路側にある通路にも、花壇と同じレンガを敷き詰めました。また、通路の中央に枕木が埋められ、通路代わりに使われていましたが、これも道路寄りに埋め直すなど、花壇との調和にこだわりました。

本日の活動は、新しくなった通路のお披露目と、花壇の花植えです。参加したのは、まちこらぼのメンバーと、三軒茶屋駅の助役、東急電鉄および東急の社員。三軒茶屋駅では、ミミズコンポストで液肥を作って、この花壇に提供しています。

参加者が集合したら作業開始。まずは花壇全体のバランスを見ながら、ハボタン、パンジー、ストック、アリッサム、プリムラの花苗ポットを並べていきます。次はポットから取り出し、土に植えていく作業。並行して、道路沿いのフェンスの下にチューリップとムスカリの球根も植えていきました。

まずは花苗ポットを並べる作業から

バランスの良し悪しをチェックし、何度も場所を入れ替えます

柴田さんが通路について説明

まちこらぼの代表・柴田さんにやり方を教えてもらいながら、皆さんテキパキと作業を進めていきます。作業の途中、駅に向かう人から「いつもありがとう」と声をかけられる一コマも。まちこらぼのメンバーによると、街の人からお礼を言われることはよくあり、活動の大きな原動力になっているとのことです。

きれいな通路はゴミ捨ても防ぎます

花苗を一つ一つポットから出して…

丁寧に植えていきます

あちこちで楽しそうな笑顔が

道路沿いの雑草を抜き球根も植えました

花壇と通路が馴染んでいますね!

小一時間ほどで花植えと球根を植え、液肥を混ぜた水をジョーロでたっぷりあげたら、本日の作業は完了。最後に『みど*リンク』アクションの認定証授与式を執り行いました。

大きな桜が皆さんの作業を見守っています

花苗にたっぷり液肥を与えます

かわいい花壇のできあがり!

看板もすてきです!

代表の柴田さん(手前左)と

色とりどりの花たちは、敷き詰められたレンガとよく合います。通路が一新されたことで、柴田さんたちが目指す「山下のイングリッシュガーデン」にまた一歩近づいたのではないでしょうか。

NPO法人まちこらぼ理事長 柴田 真希さんのコメント

『みど*リンク』アクションの支援をいただきながら、一昨年まで「山下のイングリッシュガーデン」を目指してレンガ造りの花壇を整備してきましたが、まだ完成はしていませんでした。

今回は「玉電開通100周年」イベントで植えた記念樹の河津桜や花壇がさらにきれいに見えるようにしようと、花壇の一段下の通路のところもレンガ造りにすることを決めました。また「雑草の生える余地をなくしたい」ということも目標に掲げ、通路の一番外側に丈夫なタマリュウを植えて、雑草が外に伸びていかないよう工夫しました。

通路をレンガにして雰囲気を一新したことで、街の人から感謝の言葉をいただくこともこれまで以上に増えています。そうした声を聞くたびに、花壇の再整備を続けて良かったと思います。

とはいえ、(山下駅に向かって)花壇の右側にある川津桜の下辺りはまだ手付かずです。今後はそのエリアにも少し手を加えていきたいと考えています。倉庫も錆びて朽ち果てつつあるので、これも新しいものにしたいですね。地域の皆さんに愛される「山下のイングリッシュガーデン」を目指し、少しずつではありますが、整備を続けていく予定です。