『みど*リンク』アクション

梅雨の晴れ間となった6月22日、大井町線大井町駅前にあるイトーヨーカドー大井町店の屋上菜園にて、『みど*リンク』アクションが開催されました。今回の支援グループは、2022年度(「こども農園チーム」)と2023年度(「キッズすまいるプロジェクト」)にも採択されている「こども農園OOIMACHI」です。

「こども農園OOIMACHI」では、都会で暮らす子どもたちに、屋上菜園での野菜づくりを通して、食べ物の大切さを伝える活動をしています。野菜を種から植え、育てて、収穫した後は料理教室を行い、食べるところまでを実施。一連の体験を通して、子どもたちに「食」の大切さを伝えています。また、化学肥料不使用や有機農法を導入することで、土壌の健康や生態系の保護を促進する他、子どもたちが環境保護や持続可能な生活に関心を持つことにも寄与しています。今年度は、家庭で使えるランタンづくりの他、コンポストなどを利用した「再生」をテーマとするワークショップも開催する予定です。

本日の活動は、野菜の収穫です。集合した参加者はまず集合写真を撮影。「こども農園OOIMACHI」代表の水谷さんから説明を聞いた後、屋上菜園で作業を始めます。

まずはコマツナとリーフレタスの収穫から。畑の手前に生えている葉っぱの根元を持って、根っこごと優しく抜いていきます。収穫した葉物野菜たちは日陰に置かれたブルーシートに集めておきます。

次に、「こども農園OOIMACHI」のメンバーが設置してくれた板の上に乗って、畑の奥側に植えたジャガイモを掘り出します。まずは、枯れて黄色くなった葉や茎を取り除き、根っこのあたりを手で掘ると……、大小いろいろなサイズのジャガイモが顔を出しました。続いて、スコップを使って、傷をつけないよう慎重にジャガイモを土から取り出していきました。

上手に収穫できるかな?

「たくさん採れたよ!」とうれしそうに見せてくれました

板に乗ってジャガイモの茎を取る作業

土を軽く掘っていくと、ジャガイモが出てきます

こんなにたくさん収穫できました!

力いっぱい、ダイコン抜きにも挑戦

よくがんばりました!

最後はダイコンを抜く作業です。各畑で種から育ててきたダイコンを、より太らせるため、1本を残して間引いていきます。全身を使ってダイコン抜きに挑戦する子どもたち。自分の力で引き抜いたダイコンの大きさに、達成感たっぷりの笑顔を浮かべていました。

最後に畑の野菜たちに水をあげ、虫除けスプレーをまいたら作業は終了。今回収穫した野菜をお土産にもらい、みんな大満足の様子でした。

他の野菜たちに水をたっぷりあげて…

虫除けスプレーをまいたら作業終了

お家でおいしく食べてね

代表の水谷さん

子どもたちはこの後もいろいろな野菜を育てる予定です。収穫した野菜を使って料理教室に参加し、お父さんお母さんにお弁当を作ってプレゼントする計画も練っているとのことです。

こども農園OOIMACHI 水谷 玲奈さんコメント

私たちが特に大切にしているのは、子どもたちの「安全な食」への意識や「(安全なものを)自分の目で判断できる力」を育むことです。コンクリートばかりの都会で育つ子どもたちに、どうしたらそうした力を、楽しい思い出の中で育てていけるのかを常に考え、取り組みを続けています。

「こども農園OOIMACHI」の参加は基本、10回がワンセットになっているのですが、最近は何年も継続して通ってくれるお子さんも出てきています。そうしたお子さんたちは、種の植え方一つとっても上手で、器用に整然と植えられます。植物の細かな変化にも気づき、「これ、こうした方がいいんじゃないかな」と私たちに提案してくれるようにもなりました。また、スーパーなどでも「本当に鮮度が高くて良い野菜」を見極められるようになっているそうです。今後も子どもたちが楽しみながら成長していけるよう、プログラムのブラッシュアップに努めたいと思います。

なお、今回は『みど*リンク』アクションで、日よけ用テントの購入を支援いただきました。昨今の異常気象もあり、屋上での作業は猛暑との戦いになります。それでも、子どもたちが楽しみにしているトマトやキュウリなどの夏野菜を育て収穫する経験を提供できるよう、テントをご支援いただきました。改めてお礼申し上げます。