梅雨の雨も一休み、気持ちのいい青空が広がった6月14日、田園都市線駒沢大学駅からほど近い場所にある空地(世田谷区まちづくり用地)において、『みど*リンク』アクションが開催されました。
今回の支援グループは、駒澤大学の学生さんによる「駒澤大学ECO・環境保護団体Green Grow」です。同グループは、世田谷区から土地を借り、近隣の方々を招いて花や植物の栽培会や観賞会を行うほか、チョウの生態系を守るためのビオトープ(生物の生息空間)を作成し、駒沢大学駅周辺の生物多様性維持に貢献すべく取り組んでいます。
イベント当日は、「駒澤大学ECO・環境保護団体Green Grow」のメンバーのほか、同グループの活動を支援している慶應義塾大学名誉教授(生物学)の岸先生、綱島駅近くの鶴見川左岸の寄り洲で環境保全活動などをしている「綱島バリケン島プロジェクト」代表・亀田さんと石川さん、そして近隣にお住まいの方々など、多数の参加者が集まりました。「綱島バリケン島プロジェクト」は、2013年度支援グループです。『みど*リンク』アクションで支援させていただいたグループが、地域を越え、別グループの活動を支える。そんな横展開の始まりを感じられる意義深いイベントとなりました。
代表の竹田さんのあいさつに続き、『みど*リンク』アクション認定証の授与式を実施。それが終わると本日の活動スタートです。まずは集まっていただいた近隣の方々に、花の苗とキアゲハ(チョウ)を育てるパセリの苗をプレゼント。自宅の庭などで育てることで、チョウの生態系保護のお手伝いができます。
続いては、チョウのビオトープに花を植えます。色とりどりの花の苗を地面に並べ、バランスよく配置できたらポットから取り出して植えていきます。
大きな石を取り除き、移植ごてを使って丁寧に植えたら、水をあげて完了です。この敷地には水道がないのですが、ご近所の方のご厚意によりお庭の水道を使わせていただき、大変助かりました。最後に参加メンバー全員で記念撮影し、イベントは終了となりました。
「駒澤大学ECO・環境保護団体Green Grow」は、今後、定期的に植物の栽培会や、ビオトープに集まってきた生物の観賞会を開催する予定です。9月には地域の子どもたちを対象とした環境学習を実施します。このような企画を通して、地域の交流の輪がさらに広がっていくことでしょう。
駒澤大学ECO・環境保護団体Green Grow代表 竹田侑平さんのコメント
駒沢は私たちの通学路となる街です。駒沢オリンピック公園などの自然豊かな場所がありますが、住宅街の中にもみどりを感じられる空間がもっとあればと考え、この活動をはじめました。私たちは以前から、鶴見川流域の自然と共生する川づくりやまちづくりを応援する「NPO法人鶴見川流域ネットワーキング(TRネット)」の活動に参加しています。その中で、TRネットの代表である岸先生や、亀田さんと知り合い、今回の活動についていろいろとアドバイスをいただきました。
このような活動は初めてのため心配でしたが、今日は地域の方々にも多数ご参加いただくなど、よいスタートが切れたと思います。まずはこの一年、計画した活動をしっかりと実施していけるよう頑張ります。参加してくださった方々や、ご支援いただいた東急電鉄のみなさま、本日はどうもありがとうございました。