『みど*リンク』アクション

活動レポート 2015年01月15日
みどりサミット

 

 みどりサミット レポート

 

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2014年12月7日、2014年度支援グループ「マカレル」さんが「みどりサミット」を開催しました。その内容をご紹介します。

5月の「みど*リンク」アクション活動報告でご紹介しましたグループ「マカレル(※1)」は、西小山・武蔵小山をフィールドに、「インタラクティブ(※2)なみどりマップ」を活動のメインとし、旧目蒲線跡地にできた品川区管理の「緑道公園」内花植え、街歩きイベントの実施(3回)、盆栽ワークショップ開催と緑に関する活動を計画どおり実施しました。その締めくくりとして「みどりサミット」が開催されました。

プログラムの内容は、「マカレルの活動報告」、「ワークショップ・意見交換会」、「ワークショップの発表」です。それでは詳細です。

(※1)結成のきっかけは、鯖(mackerel)好きが高じて結ばれたメンバー。
(※2)双方向なやりとり

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マカレルのメンバー 左から落合代表 小竹さん 小林さん

みどりサミットの会場 スクエア荏原には、これまでのイベントの参加者や地域の人たち、当社社員、また、マカレルさんの活動に興味をもたれた初参加の方も参加しました。

まずはマカレル代表 落合正行さんの開会の挨拶から始まり「まちつぶ」の説明、活動報告へと続きます。

マカレル代表 落合正行さんのコメント

「つぶやきをマッピングするスマートフォンサイト「まちつぶ」を使って、日常の中の緑のある風景を情報として顕在化させていく。新しい緑をどんどん作っていくだけではなくて、元々ある緑を「見える形」にした上で次にどういうアクションを起こしていくか?という所をコンセプトにしました。

3回のまち歩きイベントでは、街を散策しながら参加者が撮ったみどりの写真やつぶやきを情報としてマッピングしていきました。回ごとに「みどりと庭」「みどりと歴史」「みどりと人」というテーマを設定して地元の宮司さん、庭師さん、八百屋さん、建築家、空撮カメラマンなど毎回みどりと関わりを持つさまざまなゲストを招き、お話をしていただきました。

また、まち歩きイベントのほかに、植物研究家の塩津丈洋さんを迎えてオリジナルミニ盆栽を作るワークショップも行いました。緑を見てつぶやいているだけではなくて、実際にみどりに触れて育てることでいろんなことが見えてくるのではないだろうか、という試みです。塩津さんには、盆栽の手入れなど、みどりとの付き合い方についてもレクチャーしていただきました」

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落合代表から活動報告の後、参加者全員でワークショップを行いました。参加者をグループ分けして、「まちつぶ」を使ったまち歩きのデータを元に「生活」「生き物」「景観」の視点で話し合いをします。また、それぞれのつぶやきの中から「ベストつぶやき賞」を選びます。各グループ、和気あいあいとした雰囲気の中、みどりの写真やつぶやきを見て意見交換しました。

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各グループの発表では、「街の中では、わずかなスペースでも工夫してみどりを育てていて、みどりがある所ではコミュニケーションが生まれやすい。」「普段気が付かないみどりでも、香りのする草花などがあるとつい振り返ってしまう。」という分析や、西小山の街を代表する桜の木の保全についてのアイデア、武蔵小山の歴史を踏まえて竹の子の文化を復活させたいという意見も挙がりました。

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【ベストつぶやき賞】
ベストつぶやき賞を受賞した3作品です。

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後日、あきとみさん、佐藤さん、東浦さんにはマカレルから北海道直送の「つぶ貝」が贈られるそうです!

「まちつぶ」の開発を担当したチーム「とこえこ」の山岸さんご夫妻(函館から参加)にも会場の参加者のみなさんにお話をしていただきました。

「まちつぶ」の開発を担当した「とこえこ」の山岸豊さんのコメント

「今回、『まちづくりに対してITに何ができるか』というテーマで「まちつぶ」の開発を担当させていただいきました。実際にまち歩きの中で参加者に「まちつぶ」を使っていただいて、新しいアイデアをたくさんいただきました。

各地域の行政ではみどりの調査や保全に基づいたみどりの基本計画などがあります。しかし、残念ながら行政側が考えている視点や活動などが地域に住んでいる方になかなか届かないことがあります。今回「まちつぶ」で皆さんにいただいた声を、こういう計画に照らし合わして見てみるということも今後行っていけたらいいなと思います。」

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「まちつぶ」の開発を担当した「とこえこ」山岸豊さん、かおるさんご夫妻

東急電鉄・都市開発事業本部・企画開発部 東浦統括部長からは、「これから少子高齢化して人手や税収も少なくなっていく中で、“まちづくりx IT”というのは重要な視点。ITやソーシャルネットワークを活用してまちづくりの運営のコストを下げていけるのではないか」というお話もあり、FixMyStreet(※3)の例を紹介しながら みどりの保全活動についてのヒントもいただきました。

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東急電鉄 都市開発事業本部 企画開発部 東浦統括部長

(※3) FixMyStreetとは、英国のmySocietyが開発したアプリケーションで、市民が地域の問題・課題を自治体にレポートしたり、問題について、市民間の話し合いをサポートして、不法投棄、落書き、道路の陥没、街灯の故障などの公共の問題が解決されることを目的とした仕組み。日本でも、大阪市などで実証実験を開始している。

参加者からの感想は、「みどりを意識しながら街を歩くことで、普段気付かないみどりに出会え、いろんな方にも知り合えた。とても楽しかったので、次回は子どもたちにも参加してもらいたい。」など大変好評でした。

今後は、全3回のまち歩きで集まったみどりの情報のつぶやきデータを、一枚の地図上にあらわした「インタラクティブなみどりマップ」を、webサイト上で2015年3月までに公開する予定です(URL http://mackerels.jp/action.html)。

また今回のみどりサミットで集まった声を参考にして次の計画を考えていくそうです。

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全3回のまち歩きによるみどりのマッピングデータ

「インタラクティブなみどりマップ」の取り組みは、地域の多様なみどりを発見し、みどりへ意識を向けるよい機会となったのではないでしょうか。マカレルの今後の活動が期待されます。